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■ 二人のジャーナリスト
「郵政否決衆院解散」のデカいゴシックが踊る夕刊を読んでいて、ふと目に留まった訃報記事がありました。
ピーター・ジェニングズ氏(米ABCテレビの元キャスター) 7日肺ガンのためニューヨークの自宅で死去。67歳。
朝、NHKBSの世界のニュースを観ることが多いんですが、最近このおじさん見ないなーと思っていたら、4月にガンを公表し番組を降りていたそうです。
2001年9月11日、夜通しTVに釘付けになっていたあたしは翌日も、その翌日も出来る限りABCを観ていました。 ジェニングズ氏はずっと出ずっぱりで、髪は乱れ仕舞いにネクタイをほどきYシャツの袖を折り、報道を繰り返していたことが思い出されます。
もう一人は「NHK週間こどもニュース」のお父さん役でお馴染み、池上彰氏の記事。 小学生の頃読んだ本で新聞記者に憧れ、報道に携わることに。今年3月にはNHKを退社して、これまで取材した経験を元に執筆活動に勤しみ、読書を日課にしているそうです。
あたしは「どこかが右を向けば一斉に他も右を向く」日本のジャーナリズムにそこはかとない疑問と危機感をもっています。 報道は決して中庸ではなく、レトリックひとつでどうとでも転んでしまう――無知で愚かな人間だけど、なにが真実に最も近いのか絶えず自問自答しながら世界と向き合いたいと願っています。
2005年08月08日(月)
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