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■ 北海道のどこかで
記録された最低気温が、今までの最高気温と同じだったと予報で騒いでました。今日は34℃になる地域もあるようで、北海道逃亡計画(いつ立てたのだ)も頓挫してしまったよ(T-T)
室内が32℃です。クーラー入れても効きません。子ども部屋のエアコンは去年買い替えたばかりなので、昼間はそっちへ避難しています。
この頃読書は移動中にすることが多くなりました。以下、夏のオススメを2冊。
『サマー/タイム/トラベラー』新城カズマ(早川文庫) 夏休みにピッタリなお話です。 ある日突然時空間跳躍できるようになった少女と、彼女の友人たちが繰り広げるひと夏の物語。時間SFが好きな方には懐かしいタイトルがわんさか出てきます。彼等が集う喫茶店は閲覧自由なSF本がぎっしりで、流れるBGMはビリー・ジョエルかエルトン・ジョンかシカゴかギルバート・オサリバンのみとゆー、実在すんなら飛んでいきたいような場所。 彼等は(少女を除いて)信じられないような天才ばかりなのですが、まとわりつくしがらみを振り切って地元から飛び出してゆく力や知恵がありません。だからこそ、少女の力に皆がいろんな思惑をもつ……。 出来ればシカゴの『Saturday In The Park』を聴きながら、彼等の「この支配からの卒業」顛末を是非見届けてやってください。
『犬はどこだ』米澤穂信(創元社) 最近大ハマリの米澤さん最新作ミステリー。 ある事情で東京から地元へ戻った挫折男が始めたのは探偵――しかも対象は犬専門。しかし、舞い込んできたのは行方不明の女性調査と古文書の解読。果たしてヤル気のない新米探偵は初仕事を解決できるのか? これまでの作品は全て高校生が主人公でしたが、今回はれっきとした大人の物語です。ふたつの件は調査が進むにつれ奇妙にリンクし始め、やがて驚愕の事実へ……。 ミステリーの醍醐味はもちろんのこと、無理のない心理描写にどんどん気持ちがシンクロしていくのが快感です。たとえて言うなら「後楽園の戦隊ショーで背後から忍び寄る悪人に気付かない主人公に『うしろーうしろー!』と叫ぶガキ観客の気分」ってとこ(笑)。
本なんて読んでも読まなくてもどうでもいいもんです。所詮現実逃避に過ぎないし。 でもやめられないのは何故かしら。 まるで何かの答えを探すように。
2005年08月05日(金)
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