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■ 東京トンガリキッズ
角川文庫で完全版が発売になりました。初版いつだったっけかな、確かマガジンハウスから発売されてましたねー。
作者の中森明夫は1984年、とある雑誌のマニア論の中で「彼らはお互いをオタクと呼び合う」と書き、その後オタクの命名者として有名になりました。ほぼ同じ頃上記の小説が連載されていたのです。
時代を切り取った内容なので、当時の様子を知らない人には感覚的に分かり辛いかもしれません。「スノッブ」という言葉がやたらもてはやされ、バブルの恩恵に預かってやりたい&言いたい放題だったあの頃。権威と新興を換骨奪胎する作業に夢中だったワタシたち――そんな記憶と結びついています。
小説の中で印象的なシーンは、地下鉄銀座線走行中に一瞬車内照明が落ちるタイミングを狙って彼女とキスをするってとこ。今でも地下鉄乗るとよく思い出します。
「だけど、「ぼくたちは左翼」と言い切ってしまうのは許せてしまう。こういうコトバは、黒っぽい服きて「宝島」に固執するような子たちよりも、ちょっと背伸びして赤坂プリンス旧館のバー「ナポレオン」あたりでガールフレンドとちょっとエッチなお話をしちゃうような男の子に言ってほしい気がする」
…1985年に発売された「卒業/KYON2に向って」の中の一節です。中森明夫・野々村文宏・田口賢司の共著で、何が書いてあるんだかほとんど分かりません(笑)。でもこれが当時最先端と言われていた若者たちによる幻術でした。
YMOでトガワジュンでコムサで浅田彰でカフェバーで青山辺りを闊歩する、恐いものナシだったワタシたち。変化自在な新人類ドモは今も姑息にしぶとく生きておりますよ。
−−−−−−−−− PS.営団地下鉄銀座線車内照明については下記をご参照ください。 M’s Avenue「世界みゆき発見」
2004年01月25日(日)
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