日日雑記
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 千住三兄妹@極上の休日

先日の日曜夜、TV東京「極上の休日」に作曲家・千住明氏が出演されました。
明氏は最近千住三兄妹として紹介されることが多くなりましたが、その真中のお兄ちゃんです。ここでちょっと三兄妹のプロフィールをご紹介しておきましょう。

■千住博
画家。東京芸大絵画科卒業,大学院博士課程修了。ニューヨークを拠点に活動を続け、バカラ社のアーティストコレクションに選ばれた他、95年にはヴェネツィア・ビエンナーレで東洋人初の絵画での優秀賞を受賞した。狩野永徳の国宝「花鳥図」で知られる襖絵を、大徳寺聚光院が400年ぶりに新調するに当たって依頼を受け、現在はこれに全精力を注いでいる。99年紺綬褒章受賞。1958年、東京生まれ。

■千住明
作曲、編曲家。慶応義塾大学工学部を経て、東京芸大作曲科を主席で修了。修了作品「EDEN」は史上8人目の大学買い上げ作品となり、芸術資料館に永久保存されている。作曲家、編曲家、プロデューサーとして、映画、テレビドラマ、アニメ、CMから純音楽まで多彩な活躍を続けている。日本アカデミー賞優秀音楽賞受賞など受賞歴多数。三兄妹の次兄。1960年、東京生まれ。

■千住真理子
ヴァイオリニスト。12歳でNHK交響楽団と共演してデビュー。その後、日本音楽コンクールに最年少で優勝、続いて、パガニーニ国際コンクールでも最年少入賞を果たす。慶応義塾大学卒業後、本格的に音楽活動を開始した。2000年度はデビュー25周年を迎え、その締めくくりとして翌年1月にプラハ交響楽団と日本ツアーを行った。また、執筆活動、テレビ番組の司会者としても活躍。三兄妹の末妹。1962年、東京生まれ。

三人のお父様鎮雄氏は数学者で慶應義塾大学の名誉教授。3年前の9月に他界されました。このお父様とクリスチャンだというお母様文子さんのユニークな子育てが、のち芸術家三兄妹の誕生につながったのです。
学者一族である千住家にとって、当初長兄博氏の画家志望はなかなか認めてもらえなかったそうです。しかし兄妹の中でいちばん早いデビューを果たした真理子ちゃんの存在が、家族の結束と兄弟の意志を強めました。プロの音楽業界と何の関わりも持たない妹に対する様々な妨害から彼女を守る――それにはまず自分たちがきちんと主張できる立場にならなければいけない。そして博兄さんも明くんも自身の進むべき道をがむしゃらに走り続け、今日まで来たのでした。

大学時代、偶然三人の従姉さんと部活が一緒で(あたしこーゆーの多いですね;)当時すでに天才ヴァイオリニストとして名高かった真理子ちゃんのお話をよく伺いました。同時に
「マリちゃんの二人のお兄さんも今に必ず頭角を現します。待っていてください」
と言われたのです。
その後彼女の言葉どおり博兄さん・明くんがデビューし、みるみるうちにトップクラスに駆け上がりました。7年前のちょうど今頃、横浜ランドマークタワーで博さんのベネチア・ビエンナーレ凱旋講演会が開かれ、初めて三人揃った姿を見たときは思わず落涙してしまいそうでした。あたしは単なる一ファンにすぎないけれど、それでも三人の活躍は長年の友人のことのように特別の感慨があります。

9月に博さんの回顧展で、これまた偶然にご本人にお会いできサインをいただいたきました。マリちゃんはデュランティという永遠の王子様と一緒に新しい音を奏で始めています。明くんはついこないだの慶應祭でマリちゃんと合同のコンサートを開きました。いつもの自分のお散歩コースに二人が来てたんだーと思うと、石畳を歩く足も軽快です(笑)。

ついでに三人のちょっと愉快なエピソードも…。

♪博兄ちゃんと明くんは子供の頃マンガを描くのに熱心で、少年マガジンなんかに投稿したこともあった(明くんの口から「同人まがい」なる言葉を聞きイスからこけ落ちそーになりました;)。

♪真理子ちゃんが幼稚舎の頃、ひとつ年上の阿川佐和子の弟から告白され、あっさり振ったとか振らないとか。

♪真理子ちゃん16歳の時、手塚治虫の『火の鳥2772』の音楽を担当。しかもこの作品のメイン・キャラクター「オルガ」は真理子ちゃんがモデル。

♪明くんは高校生の時、ヤマハのポプコンで優勝して友達とロック・バンド組んでデビューした(ドラムス担当)。

♪真理子ちゃん20歳の時、壁にぶちあたって活動を休止し、その間にあこがれだったロング・ヘアーにした。

♪真理子ちゃん冨田勲のイベントに参加した時のハドソン川船上演奏で、揺れと強風で立っていられず、やむなく明くんがドレスのスカートの中に入って彼女の脚を支えた(想像しただけで笑える)。

♪真理子ちゃんの作る特製ジュースを博兄ちゃんは黙って飲むが、明くんは「人間の飲むもんじゃない」と逃げ回っているらしい。

♪ニューヨークの博兄ちゃん家に秘蔵してあったワインを、演奏のため渡米していた真理子ちゃんがあっさり飲んでしまい「マリはあのワインの価値がわかってない」と明くんにさんざ怒られた。


三人三様、これからも鋭く楽しく美しいものをどうぞいっぱい見せてくださいますように。

2003年12月11日(木)
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