日日雑記
emi



 ヲタクの心持ち

管理人は自他ともに認めるマニアでヲタクである。
マンガもアニメも大好きで、同人イベントと聞けば参加(できなければせめて買い物だけでも)したくってしょうがない。「限定」とか「スペシャル」なんて言葉にヨワく、場合によっては予約購入だって厭わない。
でも。
「たかがマンガ、たかがアニメ」と思うことをいつも心掛けている。それはメインカルチャーに対するサブカルチャー嗜好の後ろめたさや、いいトシしてこんなこと好きでスンマセン的恥ずかしさがあればこそ、バランスのとれたマニア並びにヲタクでいられると信じているからだ。

この場合のバランスのよさとは、客観的視点に立ち返り己の言動を判断する力をもつということである。
恋愛経験のある人なら「あばたもエクボ」とか「ただこの宇宙に私たち二人だけがいる」といった錯覚を味わったことがおありだろう。この時期は他人の意見など聞く耳持たないし、またそうでなければ真の恋愛とは言えない。趣味に没頭しているときも同様で、形振り構わぬ姿はある種の神々しさもあるが端から見る分にはほとんど「付き合ってらんねーわ」なくらい針が右に振り切れてしまっている。
この振幅をほどよく良識の範囲内にとどめたい。好きなものを好きでい続けるために、気分よくこの世界を楽しむために「たかが」の心持ちが必要だと思っている。

同人の世界を見ていると孤立無援でハナつまみ、呉越同舟で同じ穴のムジナ、あるいは神経質なまでの慇懃無礼の混濁で眩暈するときがある。要するに「中間層」が極端に少ないのだ。
曰く、彼らは同人という立場において全く平等でありながら、好んで階層を作り崇め奉ったり卑下したがる。自信と小心は裏腹で、傷つくこと傷つけられることを怖れる(またその傷つく理由があたしなどからは想像もつかないほど瑣末的なことが多い)。会話が不穏当な方向へ走りそうな予感がしても、当り障りのない話題へスライドすることがなかなかできない。その上「友達に自分の書いたモノを批判された」とショックを受ける…ああそう。でも多分アナタもそんなタイプの人間なのよ、きっと。だって「類は友を呼ぶ」は友人に対していちばん顕著な現象だもの。
10代のお子様ならいざ知らず、それこそいいトシをなさった大人が矮小な世界で右往左往しているのは滑稽というより異常だと思う。

あたしは女性向け同人で最もデリケートなファクターと言われるカップリングに興味がない。元々これらが重要視されるBLだのやおいだのが苦手なせいもあるが、肝心なのは内容が自分の設定する水準に達しているか(つまり面白いか)どうかであって、それ以外はどーでもいーんである。
だから攻め受けが逆なのはガマンならんとか、このキャラでこのシチュエーションは許せないだの本気で批判したり敵対してる(らしい;)のを聞くたび「たかが素人のお遊びに」と呆れ、その狭量さに鳥肌が立つくらいの嫌悪を感じる。のめり込み過ぎてまわりが見えない人間は哀れだ。

最近の世の中の争いごとの多くは「自分が信じる物事に同意を示さない相手の存在を許さない」に拠を発している。同意すればよし、さもなくば徹底的に改宗させるか完膚なきまでに叩き潰すかのどちらかでないと我慢できないらしい。イラク紛争だって要はそこでしょ?同人と世界情勢を同列にするのはムリがあるけど、どちらも所詮人の戯言が原因なんじゃない、とため息が出てしまうのでありますよ。

「自分はこう思うけど、違う風に考える人もいるのね」それでいいじゃあないですか。絶対に分かり合えない対象をこそ、その存在を尊重しましょう。
その気持ちを忘れなければ、同人に限らずほとんどのトラブルは回避できるし、解決できると思います。

2003年12月05日(金)
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