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■ 詩人の魂
ポール・エリュアールと聞いてニヤリとしたあなた、あたしとお友達になりましょう(笑)。 …冗談はさておき、エリュアールの名を知らなくても、これはご存知の方が多いのでは。
悲しみよ さようなら 悲しみよ こんにちは 天井のすじの中にもお前は刻みこまれている
18歳で衝撃のデビューを果たしたフランソワーズ・サガンの処女作「悲しみよ こんにちは」のタイトルは、エリュアールの詩「直接の生命」から取られました。
エリュアールは1895年パリに生まれ、ダダ・シュールレアリスムの中心的存在として活躍した後レジスタンス運動を経て1952年亡くなりました。 彼のエピソードで最もエキサイティングなのは、彼の妻ガラをめぐって繰り広げられる画家ダリとの確執であります。「芸術家の生活ってこうじゃなきゃダメなのね」と子供心に深く刻みこまれた愛憎劇。 そんな激情の人生で書かれた数々の詩は心を真っ直ぐに打ち貫きます。
彼のベストセラー「詩と真実1942」に収められた「自由(リベルテ)」は特に人気が高く、日本でもいろいろな場面で引用されています。 最後の一行で見事に締めくくられるこの詩、機会があったら是非読んでみてください。
2003年01月04日(土)
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