いまさらですがちょっと前に読んだ新堂冬樹の『ある愛の詩』がとても良かったです。一言で言えば「適度」。ちょうどよい切なさと安心感と読みごたえ。そして余韻。最初から最後まで楽しめる一冊です。そういった点においては『世界の中心で、愛をさけぶ』にも共通点が見られるのかもしれません。派手なヤマ場はないけれど、まさに一昔前のフランス映画のように淡々とすすんでいくあたり。残念ながら『世界〜』にはそれほどの余韻はありませんでしたが。ただ、映画(=映像)を見たら、ちょっと印象が変わりそうな作品ではありますね。非常に映画が楽しみです。
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