定期テストである。
コージ苑の学科では、 基本的に終わった人から退室できる。 早い学生は、大体1時間ほどで試験を書き終える。 時々、いつもは遅い学生が早々に帰ろうとするので、
「ほう、今回はちゃんと勉強したんだな」
と感心して、提出されたテスト用紙を見ると、 半分以上が空欄だったりする。 早いのはあきらめであったか、とがっくりきたりする。
中には、出来ても帰らない学生もいる。 彼らが何をしているかというと、 7割は友達待ちである。 この素晴らしき友情を見よ。 しかし、君のその優しさが、 待たれている当の「お友達」にとっては、 無言のプレッシャーであることも気づけ。な。
後はまあ、こう言ってよければ変わり者の皆様である。 何が楽しいのか、彼らは教室にいたがる。 そして、事もあろうに試験会場の雰囲気にひたったり、 徒然なるままに試験用紙にマンガを描いたりしている。
今日も、1年生で一人いた。 「会話を作りましょう」という短文作成の問題。 横にスペースがあるのが彼の絵心を刺激したようで、 (1)から(5)まで、 全ての問題にマンガをつけていた。 あーあー、しょうがないなあテスト用紙がぐちゃぐ
うまいな。
外国の新聞にある風刺画のようなタッチで、 なかなか面白いイラストである。
今度からテストにつける絵、 彼に頼んじゃおうかな… (コージ苑は針金人間しか描けない)
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