出向コージ苑

2003年11月21日(金) フレンチなイカ

スロでの縄張りを広げようとしているフレンチ嬢と、
珍しく昼食を外で食べる。
行き先は、オペラ座の隣にある、
シーフードレストラン。
数年前、教育実習生としてスロに来たコージ苑が、
同じく実習生だったぶっひー嬢と試して、
いたく気に入った店なのである。

入れ替わりの激しいスロで、
レストランを長く経営するのは難しい、と思う。
ここは味もよくて値段もまあまあ、
気取りすぎずくだけすぎず、
ちょうどよいバランスを保っている。

「とりあえずビール」のコージ苑と、
「とりあえず水」のフレンチ嬢は、
いそいそとメニューを開く。
スロ語と英語とドイツ語、それにフランス語が併記。
すばらしき多言語主義である。

シーフードレストランに来ているというのに、
「肉にしようかな」などと言うフレンチ嬢に対して、
コージ苑は最初から「今日はイカを食う」と決めていたので、
「カラマリカラマリ〜」とページをめくる。

あるある、ありますよ。
イカのグリルにイカリング、そして…
そして…

この、「イカのパリジャン風」というのは何ぞや。

二人で頭をひねったが、それらしい料理は思いつかない。
大体、「イカ」と「パリ」というのが、
頭の中で結びつかないのだ。

一抹の不安を残しつつ、
怖いもの見たさで注文する。
似たような料理を比べてみようということで、
フレンチ嬢は「イカの地中海風」をオーダーした。

待つ事20分、運ばれてきた皿を覗き込む。
まず、フレンチ嬢の「地中海風」は、
小イカを丸ごと揚げて、
イタリアンパセリのみじん切りとニンニクをたっぷりかけたもの。
ニンニクたっぷり、というあたりが地中海風でございます。

そしてコージ苑の「パリジャン風」は、
イカのぶつ切りを揚げて、
レモン一切れを添えたもの。

…ただのイカフライじゃん。

それでも、フランスだからって、
チーズをまぶしたりしてなくて良かったと、
自分を無理矢理納得させつつ賞味したコージ苑である。

ちなみに、「イカのパリジャン風」のすぐ下には、
「イカのパリジャンヌ風」というのもあったりした。
命名の性差が、調理法にどういう影響を及ぼしているのか、
今後の研究が待たれるところである。


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