出向コージ苑

2003年10月27日(月) 北の大国(3)

さあ、今日はスウェーデン滞在のハイライト、
スロ大使館でビザゲットですよ。
意気込んで朝食をたっぷりとり、ホテルをチェックアウト。
(関係ないが、支払いの時には顔で笑って心で泣いた)

バスに乗って10分ほどで、大使館に到着。
インターホンを押すと、女性の声が応対。
「あの、ビザを受け取りに来たんですが」
「営業時間は10時からでーす」

…まあ、そんなもんか。
マイナスの気温の中、震えながらベンチに座り、
ひたすら時間が過ぎるのを待っていたが、
忍耐も限界に達し、禁を破って手近のカフェに入る。
幸い、おかわりし放題のコーヒーはそんなに高くもなく、
小さいチョコレートも食べて、元気回復。

時計を見れば10時半、いくらなんでももう大丈夫だろう。
再び大使館の扉の前に立ち、インターホンを押す。
「あの、大学からビザの受け取りに…」
「営業時間は『火曜日と水曜日の』10時からでーす」

聞いてないよ!聞いてないよ!!

今にも切れそうになるインターホンに向かって、
必死に叫ぶコージ苑。
「でも!でも明日の朝にはもう帰らないといけないんです!」
「・・・どこから来たんでしたっけ?」
「スロの大学からです〜」←もはや語尾が震え気味
「・・・じゃあ、しょうがないから開けてあげる」
ありがとうございますお代官様〜。

扉を開けてくれたのは、きれいな女性職員だった。
ぺたっとビザを貼ってくれて、はいおしまい。
うう、やっとのことでビザが私の手に・・・
手に・・・あれ?
有効期間、3ヶ月しかありませんが?
わが目を疑いながら、
「あの、これって来年の1月までなんですか?」と聞くと、
「うんそう。だから1ヶ月前には更新手続きをしてね」と、
しゃらっと答えるお姉さん。

1ヶ月前って・・・12月・・・。
すぐじゃん。
あの七面倒な手続きを、2ヵ月後にまたやるのか。

スロの役人さん達に言いたい。
あなた方、自分で自分の仕事を増やしてるよ(泣)

※※※※※

この衝撃的な事実に呆然としたまま、
コージ苑は今晩のホテルにチェックインしたわけだが、
後半日を何もせずに過ごすのは、あまりにも寂しい。
新市街でも歩いてみようかと、再び町へ出る。
出発前、七味屋氏に「日本のもの屋さん」の場所を聞いておいたのだ。

途中、適当にお店に入って、お土産などを物色する。
多くの店が、すでにクリスマス用のグッズを売り出しており、
ちょうど良いので、いくつか購入。
やっぱり高かったけど、どうせ買うものだからと割り切った。

そしてメインは「日本のもの屋さん」だ。
こじんまりとした店内に、所狭しと並ぶ日本の食材や本に、
目移りしまくりで、なかなかターゲットが決められないコージ苑である。
悩みに悩んだ挙句、本を二冊とミソ、そしてUFOを買った。
ねえ聞いた?UFOだよ?
ほぼ1年ぶり。
日本にいれば食べたいとも思わないインスタントの味であるが、
海外にいると無性に食べたくなるのだ。
レジのお姉さんとちょこっとだけ世間話をして、
すっかりダメージから立ち直ったコージ苑は、
数日前にも書いたが本当にゲンキン野郎なのだ。
恐るべし、消費の効能。

そして今日の夕食は!
ホテルの部屋でUFO!ばんざーい!!
そしてやっぱり飲んでしまったビールは、ノルウェーのでした。

※※※※※

阿川佐和子・壇ふみ『ああ言えばこう嫁行く』集英社文庫
今日買ったうちの一冊がこれ。
UFO食べつつ、読み切ってしまった。
個人的には前作「こう食う」の方が好きだけど、
読んでいて飽きないのは、共著ゆえの効果だろう。
だって、いくら内容が面白くても、
その人の文体に飽きること、あるもんね。


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