レストランでメニューを検討するひと時。 これぞ人生、と思う至福の一瞬である。
しかし、この幸せが悲しみに変わることがある。
自分の体調や連れとの兼ね合い、お値段カロリー諸々、 考えに考え抜いて注文し、 心静かに「待ち」に入って1分後、 ウエイトレスが戻ってきてこう言うのだ。
「今日、その料理はありません」
ひどい。 期待させておいてこの仕打ち。 女心を弄ぶなんて最低よ。
これが一品だけの話なら、まだ良い。 「エビ焼きそば」は無いけれど、 「肉焼きそば」はあります、という話なら、 そちらを注文し直せば済むのだ。
と思いきや、こう追い打ちをかけられる事もある。 「ごめんなさい、今日は麺類が全部ないの」
仕入れておけよ。 仕入れておけよ。 仕入れておけよ。 焼きそばの麺なんて、数日もつでしょうが。
と、まあこういう目には良く遭うので、 最近ではすっかり慣れっこ。 予め第3候補までは考えておく様になった。
しかし、こちらの経験と予想を上回ったのが、 今日の出来事。
中華料理、皿数を少なくしたので、 全て食べ終わってもまだ余裕がある。 お喋りもはずんでいたことだし、 デザートを頼むことになった。
メニューの一番上、「Fried Milk」というのが気になる。 中国語を見ても、簡体字なのでさっぱり分からない。 悩んだ挙げ句に頼んでみることにした。
コージ苑の注文を聞いて、ウエイトレスさん一言。 「それ、未だかつて注文されたことがないから、 もうなくしちゃったの」
消しとけよ。 消しておけよ。 消しておいてくれよ、それなら。
ことほどさように、こちらのメニューは信用できない。 旅行にいらっしゃったら、ご用心の程を。
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