めしつぶ読書(2) - 2003年04月23日(水) おとといから帰り道、 少しずつ読んでいる「神谷美恵子日記」が面白い。 今日は1943年のところまで。 1943年の彼女は30歳で、日本にいて、医学を志す学生である。 おととい25歳だった彼女は、きのうと今日のあいだに 読んでいる私の年齢をぐんぐん超えて30歳になってしまった。 この時点で日本は、 かなり切迫した戦時下の状況にあるはずなのだが、 文中にそのことがほとんど出てこないので、 たまに「傷病兵」という言葉が出てくるとハッとする。 -- 気焔をあげたあとはいつも淋しくなる。えらそうな事言っても 自分は普通の女の子でしかないのです、と誰にともなく言って かんべんして貰いたくなる -- のくだりで、思わずこちらがふっと緩んでしまう。 -
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