misuzuの日記
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2002年04月06日(土) 往き帰り 道を違えて 春惜しむ

一番印象に残っている父の姿は、机に向かっている後ろ姿。
英語の勉強が好きで、辞書をひきながら原書を読んだり、それを翻訳したり。
毎日少しでも時間を作っては本とノートを開いていました。

還暦のお祝いのプレゼントには「リーダーズ・プラス」という
3万円もする辞書をリクエストされて大奮発したのに
1年しか使わずに、今は形見として私の手元で眠っています。

他にも将棋や日曜大工や家庭菜園などの趣味を持っていましたが
亡くなる数年前からは俳句や短歌を詠むようになり
新聞に投稿して掲載されると本当に嬉しそうにしていました。

今日のタイトルに書いた句は、父の作品で一番好きなもの。
ほとんど散ってしまった桜を眺めながら、ふと思い出しました。

隠居したら、緑豊かな武蔵野で暮らしたいと言っていた父。
その願いは叶わなかったけど、今私がこうして期せずして武蔵野の地で
緑に囲まれて幸せに暮らせているのは、父が天から手助けしてくれたのかも。


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