sound's of wing
Uki



 gap

今日は、正確には昨日の夜から
少し離れた所にある町の、
大学に通う友達のエイミーの誕生日パーティーに
行ってまいりました。(長い説明・・・笑)

始め、エイミーと先にエイミーの所へ居た
ティファニー、ランジーが
 『6時50分から7時位までに迎えに良くわ!!』
と、電話。
その時、未だ4時だった私とYは
それに間に合うように着替えたりしよう。
と言う事で比較的のんびりと支度開始。
支度が終り始め時計を見ると丁度、
7時頃。

 『丁度良いね。』

と思いつつ、待ってると・・・・

     来ない。

どうしたんだろうね・・・?
と二人で話す。

暫くして、時計を見るともう8時。
?????の二人。
すると、電話が鳴る。
  『もしもし?』
  『Uki?何してた?』
  『ああ、ティファニー!!あなた達を待ってるよ?
   どうしたの??』
  『・・・何か化粧に時間が過かちゃってて・・・。』

少し怒り気味の口調。一体誰のこと??笑
  『・・・。迎えに来れるの??』
  『ええ。』
  『待ってればいいの??』
  『ええ。』
  『分った。じゃあね。』

英語での会話な筈だから
ちょっとニュアンス違うかもしれないけど 
こんな話をしてた筈。それから待つ事、

     一時間。

迎えに来た彼女達は、素敵に

陽気。

*決して駄洒落ではありません。

アメ人のルーズさには頭も上がらない。笑
いや、きっと正確な人もいるんだろうけど・・・。
こうも、友人を待たせる事と自分が化粧する事と
どっちが大事なんだ!?と問いたくなる位の
遅刻に呆れかえっていると。

『用意は出来てる??』

の一言。

とっくに出来てるよ!!

と思わず言いそうになった。笑
そして、車でエイミーの寮へ。
其処で、彼女の友人らと合流。
パーティが行われる家へと向かった。

其処は、普通の住宅街の一角だった。
中に入ると早速酒が勧められ、勿論未だ本調子で無い私は、
断ってジュース。
頭痛がすると言ってたYもコーラ。
え〜!?って言われたけど
こればっかりは、今日は譲りません。

10時過ぎに来て、11時も回ると
酒に酔い始めた人々が絡みだす。

話し掛けてくるアメ人も皆、微妙。笑
その上、いつもより沢山の人とそして知らない人々が
行き来する家の中でYと二人で軽く浮いていた。
 『いつもより何か居場所見つけられないみたい。笑』
 『殆ど、知らないしね。』
 『はははは。今日は、
  エイミーの祝いに来ただけみたいなもんだからねー。』
 『それにしても浮いてるね。私達。笑』
 『だねー。笑』
そんな会話をしながら、時々ティファニーやランジー、
エイミーや少し話したエイミーの友人と話していると、
やっと、12時。
エイミーの本当のバースデー到来。
二人でおめでとー!!!と言いに行き記念写真。
その後は、酔ったティファニーと家主のベンって人と共に
階段の辺りで話していると・・・、
1人の男性がやって来て、

 『Can u speak English?』

と行き成り尋ねてくる。
最初、その質問に「は???」って感じだった。

いや。って言うか、喋れなきゃいないでしょ??
って思った。
(うん。まあ、喋れなくてもいれるけど・・・。)
でも、余りにもお間抜けな話し掛け方。
彼にしては、彼なりの気の利いたジョークを混ぜた挨拶
位にしか思ってなかったんだろうけど、
(あの笑顔ぶりからいって。)
でも、其処にいた皆 
 
『はぁ!?!?怒』

って感じ。笑
ベンって人までもそのお間抜けな人に呆れ顔。
そして、一番怒ったのが他ならぬティファニーだった。
 『Uki!!』
と呼ばれ顔を近づけると
 『彼に日本語で答えてやんなさいよ!!
  彼なんて日本語、分んないんだから!!!!』
驚いて顔見ると意外にマジ顔。
私は、でも「うー・・・ん。それは・・・。」と
軽く尻込み。

       なぜなら・・・、 
 一応、エイミーの友達(かも知れない人。)だし・・・。
 悪気が合った訳じゃないのも何となく分るし・・・。

       でも・・・、 
 ティファニーが私達の為にこれだけ、
 怒ってくれてるの無下になんて出来ないし・・・。
 私も確かにむかついてるけど・・・。

ここで、思わず
私の日本人根性(?意外と小心者な私の性格??)むくむく。
私が迷っていると、
場の雰囲気が意外に自分に冷たい反応なのを感じて
奴が『ごめん。じゃあ質問を変えるよ。』
と言い出し、『名前は??』と私に質問した。
思わず、私はいつもの条件反射で
『My name is Uki』
と答えると、『あッ!!』
と言うティファニーの声がして、私もはっとして振り返る。

   えーごで答えてしまった・・・・

ティファニーがあれ程、
日本語で話せ!!!!
と必死に言ってたにも拘らず・・・。
彼女も『信じられない・・・Uki』と言って
顔を伏せてしまう。
私も後悔の念と彼女の
『私達の為の怒り』に対しての私の仕打ちに
居た堪れなくなる。

すかさず、私の答えに気を良くした奴が、
Yへと同じ質問を投げかける。
ティファニーの伏せりを慰めてたYが、
意を決するかのように顔を上げ、
  『私の名前はYです!!!!』
日本語で言い放った瞬間。

Y、男らしい・・・。泣

今までで一番、Yが格好よく見えた。
そして、私も間髪入れず、奴に向かって
  『私の名前はUkiです!!!!!!』
と叫ぶ。
其処で何かが吹っ切れたのかその後、Yも私も奴に向かって
日本語喋りました。
あの後、結局日本語しか話さなくなった私達に
『本当、日本という文化を尊敬してるんだよ。
 馬鹿にした訳じゃ・・・。』
と言う彼の弁解も虚しく、
彼は来た時とは違う笑顔を貼り付け、
 『また後で・・・・・。』
と言う、無いに等しい約束を投げかけ、
その場を去って行った。

勿論、彼に対しての多少の呵責は在った。
こんな接し方しかしなかった私は、
もしかしたら間違いだったのかもしれないと。
でも、あの時は私達の為に怒ってくれた、
ティファニーの気持ちを汲みたかった。
彼にも少しでも知って欲しかった。
馬鹿にする気が無かったにしろ彼のジョークは、
私達を確かに馬鹿にしてると取られても
仕方が無い言葉だったと。
それが、例え今回、日本を好きだって言ってくれてた
彼を凹ませる結果になっても・・・。



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2002年03月01日(金)
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