以前購入しといて積読だった内の一冊の表題作のみ読破。 昭和48年の芥川賞受賞作「月山」(森敦著)です。 受賞当時、作者の森氏は60を超えていて、史上最年長の芥川賞作家だそうです。 (蛇足だけど、最年少は10代だもんね・・・)
外から来た私(語り手)が、月山の麓の山村に居付き、淡々と冬を越す物語。 何たって、冬の描写に圧倒されました。 文の行間からシンシンと降る雪の湿り気を感じたです。 山形なんて行った事もないけど、読んでるだけで感覚が分かる小説は久しぶりでした。
どうしてワシがこれを買ったかというと、ズバリ即身仏ネタが出て来るからなのでした。 小説の「私」は破れ寺に間借りしてるんだけど、そこは注連寺という実在のお寺です。 まあその事は置いといて、小さい頃にTVで見た即身仏にインパクトを受け、オトナになっても即身仏の本を買う始末。 小説内では即身仏は他所に行ってしまったとなってましたが、実際の注連寺には鉄門海上人という行者の即身仏があります。
・・・いかん、月山からかけ離れそうだ(^^;。 それはともかく、文中の月山周辺は、異界のような感じがしました。 あああ、この感じは読んでもらわないと分かんないよなあ(^^;。 定住は絶対したくないけど、一度は行ってみたいです。
しかし、ほんとに降り続く雪ってのは辺りの音を吸い込み、シンシンと降るもんなんですねえ。 真冬、隣県の山村に住む親戚の家に行った時、それを実感しました。 ロマンチックに見えるけど、道路がスリップするから恐怖〜〜。 現実はこうなのさ・・・。
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