数日前にやっと「太平記」を読了致しました。 用事とか入っちゃってたので、結構時間かかっちゃったなぁ〜。 読んでる最中、ちょっと涙ぐみそうになったりして、古典で泣くなんて初めてです。 お涙頂戴の箇所は複数あったんだけど、特に忘れられないのが、戦で家を焼かれてしまった北面の武士の家族が(天皇の御所を守る武士ですね)京に居られなくなり(何たって、天皇でさえ京に居ないって状態なので仕事がないのだね)、地方に落ち延びるんだけど、結局知り合いも誰もおらず、なまじっか誇りなんてのがあるもんで、食うに困って一家で入水自殺するって所・・・。 現在の日本でも最近よく聴く話でしょ?悲しいんだけどね(T.T)。 人間って基本的に何百年経っても変わらないもんだなぁ・・・(泣)。 わしが読んだ現代語訳は尊氏の死で終わってたんだけど、本当は義満が将軍位に着くとこで終わりなんだよね。 完訳だと思ってたら、抄訳だったのか!? もう一冊、永井路子先生が書かれたガイドブックがあるので、未読の部分はそれで補完しようと思います。 たくさん写真が載っていて、とっても役に立つのぢゃ♪ 読了後、足利兄弟のやほいサイトがないかとネットで探してみたら、おいらと同じ腐った(笑)考えの人っているのねぇ〜〜。 ちゃんとあったよ\(^o^)/! 人生の機微に涙してるかと思えば、ほんとは足利兄弟に萌えてるとわ〜〜。 我ながらトホホ♪
でもって、時代小説づいてるおいらは、本日、皆川博子先生の「戦国幻野」を一日で読了! あのお公家な戦国大名、今川義元が主役でありんす。 ところで作者が皆川先生ですから、ただの戦国物ではありません。 虚実入り乱れて(山田風太郎かいな?)の伝奇時代小説っす。 皆川先生お得意の女装ネタありました(^^)! もう、お好きなんだから、フフフ・・・。 と衆道ネタがたくさんあったら、良かったんだけどねぇ、戦国時代だし。 残念ながらそちら方面はほんのちょこっと。 ネタバレになっちゃうけど、武田の軍師山本勘助(作中では山本道鬼)が実は義元の実の兄、って(双子で生まれちゃったので、忌み嫌われて捨てられた。義元と双子じゃないよ。義元の兄の氏輝と双子)ビックリ仰天な設定なんかがありました。 前半が妖しくて血みどろで楽しかったので、後半駆足になっちゃったのは惜しいっす。 話に富士山を修業場とした修験者集団が絡んで来ていて、その舞台が氷穴や樹海なんかで、ワシも行った事ある場所だったんで、色々と想像しやすかったです。 今は観光地になっちゃってるけど、昔の氷穴や樹海はもっと妖しかったんでせうねぇ。 久々の皆川節を堪能出来て、楽しかったっす。 義元くんも男らしかったゼ(^^)。
|