2002年05月17日(金) |
宝塚宙組全国ツアー(ネタバレ) |
この間、宝塚宙組全国ツアーを見て来ました。3年ぶりの生の宝塚です! 演目はミュージカル「カステラル・ミラージュ」とショー「ダンシング・スピリッツ」です。 芝居〜通称、カスミラ〜は、ニューヨークマフィアのレオナードがラス・ヴェガスにホテルを建てる話。…って云うと、何だかUSA版プロジェクトXのような話を想像しちゃいそうだけど、そこは宝塚。恋あり、陰謀ありのメロドラマに仕上がっておりました。 時代は20世紀前半。トップの和央ようかさんが主役のレオナード・ルビー。 NYのウエスト・サイドで育った貧しいユダヤ移民の子だけど、ギャンブルにメッチャ強く、結局、マフィア「コーザ・ノストラ」の一員になります。 相手役の花總まりさんがレオナードの幼馴染でイタリア系のエヴァ・マリー。まだ少女の頃、彼女がレオナードにお守りとして渡した女神ミネルバのペンダントが、物語の最後まで伏線を張ってます。エヴァ・マリーは一度故郷のイタリアに戻りますが、第二次大戦中、歌手としてレオナードの前に現れます。 二番手の水夏希さんはレオナードの親友で幼馴染。後にハリウッドでスターになります。 粗筋は詳しく書くと、とーっても長くなっちゃうのでとっても簡単に〜〜。
*ラス・ヴェガスはホテル「ブルー・バード」のオーナーで暗黒街の天使(この呼び方、アタクシのツボ(^^)!)と呼ばれたレオナード・ルビーの死が報じられる。(時間軸が過去に戻る) *NYはウエスト・サイド。まだ少年のレオナードが親友ジョーの借金をチャラにする為、不良少年のフランク(寿つかさ:後に同じマフィアの仲間になる)とギャンブルをする。その時、エヴァ・マリーがレオナードにミネルバのペンダントを渡す。賭けは勝つけど、それに頭に来たフランクがロシアン・ルーレットで決着をつけようとする。しかし、ルーレットに使われてた銃は細工されてた物だった。この小競り合いの間に入ったのが、マフィア「コーザ・ノストラ」のアントニオ(磯野千尋)だった。 *その後、エヴァ・マリーはイタリアに戻り、レオナードは「コーザ・ノストラ」の一員になる。 *レオナードは新しく賭場を作る為、西海岸へと飛ぶ。そこで「アリアーヌ」と名を変えたエヴァ・マリーと再会。エヴァ・マリーは新聞王リチャード・テイラーに懸想され、捕われの身となっていた。(このカステル〜イタリア語でお城って意味みたい〜に捕われの身、って感じのセリフをエヴァ・マリーが云っていた) *テイラー(買い手)やフランク(売り手)がドラッグ関係に手を出しているのを知ったレオナードは、その事を利用してコーザ・ノストラが経営するカジノを掌握。 *そんな事件の間に何だかんだ云って、惹かれあうレオナードとエヴァ・マリー。しかし、テイラーはエヴァ・マリーを熱愛していて、嫉妬の嵐。 *エヴァ・マリーやジョー、パティ(彩乃かなみ:ジョーの恋人)とドライヴで行ったネバダの砂漠の町・ラス・ヴェガスに誰でも入れるリゾートホテルを建てたいと願うようになるレオナード。 *アントニオに多額の借金をしてホテルの建設を始めるレオナード。結局借金は400万ドルに膨らんでしまった。でもって、戦争終結。 *ホテルオープン時から借金を返すことを約束したレオナードだが、その日の売上の殆どをミネルバのペンダントと共にエヴァ・マリーに渡す。それはイタリアにいるエヴァ・マリーの弟を迎えに行く為だった(弟はムッソリーニの親衛隊にいた)。 *借金の取立てに来るフランク達。しかし、帳簿の金と実際にある金が合わず、問い詰められるレオナード。レオナードは美術品の横流しで焦げ付いた為、売上に手を出したと嘘をつく。でもって、ロシアン・ルーレットで決着をつけようとするが、既に死を覚悟していたレオナードは弾が出るまでトリガーを弾き続けた…。 *(時間軸が最初に戻る)残されたエヴァ・マリーは遺骨をネヴァダの砂漠に散骨しようと、空港へと向かう。 *砂漠にレオナードの幻が浮かんで、The End。
うへっ、それでも長くなってしまった。記憶違いの所とか端折ってる所もあるんで違ってたらごめんね〜〜。 まあ、こんな感じかな。作は小池修一郎さんです。一回しか見てないので評論っぽいことは書けないなぁ。 アタクシはスーツ物とマフィア物が好きなんで、私的にはツボでした。マフィアの幹部(ボスか?)アントニオを演じていた磯野さんが、腹に一物ありそうな中年おじ様をベテランらしく演じてらして、カッコ良かった!イヤラシイ役ってほんとお上手ネ(^^)。 コーザ・ノストラの踊りの場面なんか、スーツの男役ばっかりでもう萌え〜〜。 レオナードはひたすらカッコ良かったっすねぇ。そりゃあもう、トップですから当たり前ですが、エヴァ・マリーとラヴラヴラヴで生のラヴシーンは唾ゴックンでした〜〜。最後のシーンのトレンチコート姿もタッパがあって、似合ってました。 エヴァ・マリーの花總まりさん、メチャ細い!アタクシが好きなファッションは黒いドレスと砂漠に行く時のパンツスーツでした。砂漠に行った時、サンダルを脱いじゃうんだけど、そこが又、色っぽい〜〜。砂漠でのレオナードのキスシーンでは手にもってたサンダルを落すっつう、一種スタンダードなラブシーンを見せて下さいました。 ジョーの水夏希さんは爽やか系ですね〜〜。話的に美味しい役だったのはリチャード・テイラーだったのでは、と思いましゅ。とっても忙しいので、体を覚醒させる為にコカインに手を出し、愛するエヴァ・マリーには裏切られ、難しい役だったと思います。この役をされてた久遠麻耶さんって殆ど知らなかったんだけど、まだ若手さんかな?頑張って演じてたです。もうちょっと貫禄があるといいんだけど、若手さんじゃまだ無理かな。 フランクは寿司達の娘さん、寿つかささん。寿司屋の娘だからあだ名はスッシーだとか??その位の認識しかなかったけど、悪役のヤラシイ感じが出ていたと思います。一緒に行った友人(チケットも取ってくれたっす。ありがとう!)と話したんだけど、実はフランクって密かにレオナードを愛していたのでは?なんて暗黒な話をしてしまいました(^^;)。 地方公演って舞台に制約があるので、大劇場公演と比べるとショボイ、なんて聞いていたけど、スーツ物であんまり凝ったセットがいらない点やジェンヌさん達の熱演で大劇場公演と遜色ない満足感を覚えました(って生は今まで一回しか見たことないんだが〜〜。ビデオとかで見て感触も入る)。 ショーの方はもう原色でキラキラの世界!ノンストップで一時間があっという間でした。ダンシング・キャットの花總さんが可愛かったっす。 それから、それから、叫びたいことがあるのだ!!何と!何と! 和央さんが、アタクシ達の目の前に来ちゃったんです!アタクシ達は十列目に座ってたんだけど、ちょうどその前が通路になっていて九列目の席との間がすごく空いてるのだ。そこの通路を脇の通用口から歌いながら和央さん登場!劇場の席側の照明が点いたんでおかしいなぁ、と思ってたら和央さんがいる!いる!いる!1Mも離れてなかったよ、あれは。背が高い!でもってとっても細い! とっても近くで本物のジェンヌさん見たのは生まれて初めてだったんで、アタシゃ固まってしまいました。残り香がとってもいい匂いがしました。何の香水を使ってるのかな〜〜? 大階段はなかってけど、本物の羽も見られたし、はぁ、大満足〜〜。夢心地で家路につきました。行って良かったです。当分アタクシは使い物になりません…。ボーーーッ…。
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