フライングペンギンダイアリー
夏心からり



   例え嘘でも

 近所の映画館が1,000円DAYだったので、映画「ビッグ・フィッシュ」を見てきました。
 いつも人生のお伽話ばかりしている父親と、それにうんざりしている息子の物語。
 監督がティム・バートンということで前から見たいなあと思っていたんですが、良かったですよ〜!
 ストーリーも良かったですけど、それ以上に作品全体の雰囲気がすごく良かったです。
 剣も魔法も竜も勇者も出てこないけれど、まぎれもなくファンタジーですね、これは。
 そういう作品を久しぶりに見た気がします。
 お伽話がいっぱい詰まっているのでそれぞれの話も楽しめますし、現実の世界の話も見逃せません。
 急展開がある話ではないので、あまり好きじゃない人もいるかもしれませんが、ほのぼのしんみりファンタジーがお好きな方にはお勧めです。

 映画の中で花が出てくるシーンがあるんですが、女の子ってやっぱり花に憧れますよね〜。
 でも実際に花をあげている(もしくは持っている)人を見たことがないので、現実はどうなのか非常に気になるところです。
 ちなみにティム・バートン作品ではおなじみの、無駄にガチャガチャ動く発明マシーンも出てきますよー(笑)

 見終わった後で色々考えたりしました。
 嘘は嘘でも、皆が笑顔になるような嘘ならいいですよね。
 本当にあったことじゃなくても、でっちあげた作り話でも、それを聞いた人が暖かい気持ちになれるのなら。
 そしてふと、小説も同じかな、と思ったんです。
 小説は事実ではなく、フィクションです。
 作り話です。でっちあげです。嘘っぱちです。
 でも、そこには皆が共感したり、笑ったり泣いたりする真実があると思うんですよね。
 そういうことを、大切にしたいです。


2004年06月01日(火)
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