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■ ハルウララに春来たらず
ハルウララ負けちゃいましたねー。 特別番組が組まれていたので見ていたんですが、もう見事な負けっぷり(笑) 競馬には詳しくないし、レース見たのも初めてな私ですが、終った後は肩がガックリ。 もうちょっと頑張って欲しかったなあーというのが本音です。 でもこれからも頑張れハルウララ!
それにしても名前がかわいいですよね、ハルウララ。 いかつい横文字の名前が多い競馬馬のなかで、いかにも日本っぽくて。 でもなんでこんな名前にしたのかなと前から気にはなっていたんですが、今日見た番組の中で名前についての解説がありました。 「神経質な性格なので、穏やかな性格になって欲しいと願って、ハルウララと名づけました。 しかし穏やかになったのはレースの成績でした」 思わず爆笑。ナイス解説!
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芥川賞を受賞をして話題を呼んだ『蛇にピアス』(著:金原ひとみ)と『蹴りたい背中』(著:綿矢りさ)の二作を読みました。 両方ともさほど長くはなかったので、一日で読めました。 が、さらっとは読めませんでした。両方とも内容が濃くて重いです。
『蛇にピアス』は以前立ち読みした時に、蛇のように舌を裂くというスプリットタンが受け入れられず嫌煙していたんですが、全体を通して読むとなかなか面白い作品でした。直接的な性描写や身体改造にはぎょっとしましたが、終盤事態が急展開するころにはどんどん惹き込まれて一気に読んでしまいました。 『蹴りたい背中』は内容よりもタイトルのほうが気になっていたので、読んでスッキリしました。確かに“蹴りたい背中”だった(笑)この作者さんは比喩表現がすごく上手で、たびたび挟まれる言葉に「ああ分かるそんな感じ」と何度も頷かされました。高校生の微妙な心理が描けていて良かったです。
自分でも意外なんですが、私は『蛇にピアス』の方が好きでした。 文章力とか表現の仕方とかいった作法的な面では『蹴りたい背中』のほうが上だと思うんですが、物語として好きなのは『蛇にピアス』だったんです。 登場人物が好きになったのも大きな理由ですかね。 主人公の少女・レイが、身体改造をするきっかけになるアマという青年と出会うんですが、私は彼が好きです。赤毛でピアスでパンクファッションにスプリットタンと、現実ではお近づきになりたくないこと間違いなしな風貌なんですですが、幼さの残る優しい喋りかたとか、素直で純粋でそれゆえに融通がきかないところとかが、すごくいとおしく感じたんです。 お試し感覚で読みはじめると後悔するかもしれない衝撃的な内容ですが、どうせ読み始めたのなら最後まで読んでみて下さい、と言いたい作品です。
今回の芥川賞は、作品の内容や作者たちの年齢が話題になって議論を呼んでいるようですが、文芸界に新しい風を吹かせたという意味では成功しているんじゃないでしょうか。 ……と今更なことを語って終わります(笑)
2004年03月22日(月)
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