『たけぐせの随・弐』
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2005年11月12日(土) |
「今宵はぶつくさと」 |
音も無く。
机の上は雑然とし、 部屋の至る所に作品が佇む。
一杯のコーヒーを飲み、 一本の煙草をくわえ。
この空間、この時間は きっと贅沢なのかもしれない。
今年、海外個展をしようと思ったが、 叶わず。
個展にすべてを注ぎ込んでいる現状。 言ったことが叶わぬのは仕方ない。 そんなことは幾度も経験してきた。 それが恥ずかしいこととも思わない。 それに見合うこともしてきたし。
海外個展の延期。 自分の流れを信じています。
「30過ぎてもこんなこと書いてたら、 いい大人が何言ってるの!?って思われるよ」 以前、或る方にわたしの「語り」を見て頂いて、 言われた言葉です。 要はもっと外をみろ、と。 当時20代だったわたしも全くその通りだと思いました。
今、それなりに外にも向いていますが、 「それなり」は「それなり」でしかなく。 それなりの目線で、デカいコトをいってしまえば、 世の中が何に向かっているのかがさっぱりわからない。 腐ってるとしか思えない。 かといって、厭世家でもなく、 もちろん、聖人君子でもあるはずない。
ゆえに34のこの歳に、 依然わたしのその視線は裡に向いているものが大半で。
自分を磨くことの行き着く所は何処なのか。
どこまで行っても社会での点でしかない。 この点を如何とするか。 自分の流れを信じるしかない。
意志のある流れ。 意地のある流れ。
抗うこともなく、 妥協さえもなく。 そんなところまでいってみたいと思います。
一杯のコーヒーを飲み、 一本の煙草をくわえ、 ゆとりを忘れずに。
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