■『ベスト!爆音娘。1 DJ順番発表!』■
2003年03月05日(水)
■ DJうたか DJイット DJコイタ DJ AYAYA DJくぼうち DJ宇多丸 DJフじ狂い DJ掟ポルシェ DJごっしー
*大注目のDJ宇多丸はやや深めの位置で登場。 狂喜の切り込み隊長うたかがテンション上げて、グルーブ職人イットが頭クラクラ 腰ノリノリな空間にフロアを変貌させ、コイタのアゲアゲなセレクトで汗かいて、 DJ AYAYAとかいう珍奇な生物を観察してから、くぼうちのカラフルPOPなプレイに 酔っちくり〜。 そして「気合い入ってますぜ〜」との言葉も頼もしい宇多丸さん。どんなプレイを 見せるのか見逃すな!(半分プレッシャーかけてます〔笑〕)で、成長著しいフじ 狂い。昨秋の東京爆音では個人的MVP(めっちゃ新しくて高度な事をやってたけど、 PA不調で10分の1も伝わんなかった)だっただけに期待してもよかですよ、彼には。 でもって問答無用説教強盗な掟兄ぃ(煽るととんでもないことなりそうなのでサラ ッと流します)から、トリは娘。にこだわり続けるモーヲタ番長ごっしーの繰り出 す娘。クラシックスに咽び泣け!
今回もハッピービーム溢れるパーティーにしようね!
■ ■ ■ 7時に起床してインスタントコーヒーを啜りながら早速入稿作業。予定より2時間 オーバーの午後2時終了。その後、爆音関係の手配したり風呂入ったりウトウトし たりしてから唐沢俊一氏の日記に頻出するデザイナーさんのトコ行ってゲラを受け 取り、新事務所でコピー。電話で打ち合わせたら慌てなくてもいいことに。事務所 はMacとWinのネットワークを詳しい人(一部では根本敬「天然」の裏主人公として 地味に著名)に設定してもらいつつも、終電逃しそうだったんで慌てて駅に駆け込 む。彼は徹夜作業かな〜(他人事)。
■「ね〜え?」論ノート ・夥しいクラップハンズ、ストリングスのピッチカート、スタッカートするキーボ ード、ピアノ連打、ドラムボックスっぽいドラムロール(でもちゃんとスネアの 音)、エフェクトかけたティンパニ……とにもかくにも既存のつんく文法&工房は 存在しなかった音のオンパレード。中でもグロッケン、ベル、ハープシコードの 音色に感心。ここ一年ほどのハロー!作品の打鍵楽器、金属系パーカッションの 音の安さはちょっと悲惨だったからね(誰とは言わんが)。アレンジャーの工房 (マニュピュレイター、つうかマニュピュレイション技術)の違いすかね?
・激しいクラップハンズとスタッカート気味に跳ねるキーボード、そしてストリン グスのピッチカートによって小気味良いAメロ部(J-POPだからこの言葉使用オーケ ーでしょ?)から「お出かけしましょ」で歌い出されるBメロ部に移動した途端、 キーボードやストリングスが差し引かれる。それによってドラムパターン自体は変 わらない(多分音量定位も変えていない)のに上下運動を想起させるスネアが前に 出てきて「お出かけしましょ」という歌詞がより一層印象的にイメージを結ぶ。上 手い! 前のめりながらもビートの効いたAメロからドタバタしたBメロへ全体のテ イストを壊さずに上手く繋げることに成功。さらに続くサビではAメロ要素を復活させた 上に間断なくストリングを差し挟んでより一層ドライブ感をアップさせる。 その一方、ラストの2小節では窪田晴夫の律儀なカッティング・ギターが何時の 間にか目立ち始め、前のめりなんだけどジャストな印象を与える、何とも矛盾した 魅力に溢れる構成。 やはり本作には音楽の魔術がかかってるとしか思えない。Believe in Magic?
□ 上の記述なんて簡単に外面的に分析しただけですよ。なのにこれだけ語ることあるとは。 そう、何たって本作の最大の魅力、松浦亜弥のボーカルに全く触れていないんですよ!
ハロー!のファンは一般に若者が多く、遊興費もままならない人が多いように思います。 みんなライブチケットの確保や新商品(CD、DVD、書籍等)の購買で辛い想いをしている……。 だから僕は作品が面白くないのに購買を無理やり勧める気はありません。 つまらないモノを無理に勧めることは、翻ってハロー!の首を締めることにしか ならないし、さらにハロー!が好きな自分の首を締めることに他ならないという 信念からです。 しかし僕は「ね〜え?」という作品に関しては自信を持ってみなさんに購買をお勧 めします。アイドル松浦亜弥、歌手松浦亜弥に関心がある方はもちろん、現在進行 形の日本語流行歌に興味のある方は是非聴いてみて下さい。聴く人の立ち位置、 ベクトルに応じた意味を産出する豊かな(大衆)芸術空間がそこにあるはずです。 その理由のほんの一端は上記の粗雑な分析でご理解いただけるでしょうか?
うん、この作品は全くもって素晴らしい! 是非CDで聴いてみてください!
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