ムッキーの初老日記
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2007年06月07日(木) |
【ムッキーの北海道リポート】8 |
■ ルーツ〜北海道と私〜
自分の5代6代前の先祖のこと、何か知ってますか? もし知ってるとしても、それは直系くらいなもので 例えば母系の曾祖母が、どこから来た人か?なんて そこまでわかる人はあんまりいないでしょう。 私もですよ。 それが先日、ひょんなことから知る機会があり 驚きの事実が明らかになったのです。
私の母の母系を辿った曾祖母が、半分アイヌだったようです。
この曾祖母は30歳くらいで他界し、その後すぐ後妻さんが来たようで 大昔だし、写真や資料?らしいものは何も無く 「そうだったようだ」という言い伝え?が残っているだけなのです。
多分、曾祖母の嫁ぎ先(祖母の実家)に行けば 写真の1,2枚はあるかもしれませんが 祖母もとっくに他界し、もう何の付き合いも無いので調べようもありません。
この曾祖母の娘が嫁に行き、そのまた娘が嫁に行き 生まれたのが私です。
リアル・ミーをご存知の方ならおわかりでしょうが 私自身は、まったくアイヌ民族の特徴を残してはいません。 顔も体毛も薄い、どこからみても「和人」です。
ただ、母の兄弟や、私の従姉妹などに 一体誰に似たのか?っていうくらい「濃い」顔立ちがいるんです。 体毛は知りませんけども。 今思えば、アイヌの血が濃く出た結果でしょう。
さて、身体的特徴は何も受け継がなかったかに見える私ですが 「北海道に郷愁を感じる」という心の面で出ている気がします。
数年前、北海道に旅行したことを 「北海道ズッコケレポート」および 「初老日記」に、くりかえしくりかえし書いています。
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>北海道。初めて行った土地なのに、なぜか懐かしい。 >一番心に残ったのは、その雄大で美しい景色。 >関東にいてはわからない、北の国の景色、暮らし。そういうものだった。 >大いなる大地の、その中に身を置いている時が、一番幸福だった。 >また帰って来たい。この大空と大地の中へ。
>ちょっと前まで、北海道に特に何の興味もなく >まして自分が行くなんて、きっと一生ないと思っていた。 >なのに今は、北海道が私を呼んでいる。 >こうなると、こんなにもチーちゃまを激愛したのも >北海道が私を呼び寄せるためだったのでは?とまで思えてくる。
>初めて行った場所なのに、なぜか郷愁を誘う北海道。 >私の前世は道産子だったのかも知れん。 >もしいつか宝くじでも当たったら、北海道に移住したいものだ。
>北海道旅行から、早いものでもう丸2年が過ぎた。 >北海道は、初めて行ったのに「帰って来た」みたいな感じがした。 >「お帰り」って言ってるような気がしたんだよ。
以上「初老日記」&「ズッコッケレポート」より抜粋---------
そしてこの北海道旅行で偶然通りかかって立ち寄ったのが 「二風谷」という場所で、ここはアイヌに縁の深い土地でした。
その二風谷に「アイヌ資料館」というのがあり、何気なく立ち寄りました。 http://www.ainu-museum-nibutani.org/html/sryo0N.htm
そこを建てたのが「カヤノ・シゲルさん」(故人)というアイヌ出身の方で アイヌ語や神話、生活などに関する本を執筆し アイヌ出身ではじめて国会議員もつとめた方だそうです。
その当時は「へえ、そうなんだ( ・∇・)」と思っただけでしたが 今回、私の曾祖母の旧姓が、同じ「カヤノ」だと聞き、ぞっとしました。 私は、偶然通りかかったとしか思ってなかったけれど 呼び寄せられたのではないか? 北海道が、二風谷が「お帰り」と言っていたのではないか? なんて面白い! そう思うことは、とても私の気に入りました。
祖母の晩年(享年56歳)の顔と、そのカヤノシゲルさんの 60代当時の顔が、これがまたよく似ているんです。
きっとどこかで繋がっているのかも知れません。 遠い遠い親戚のオッサンだったのかもしれないね。
曾祖母の母か父がアイヌだったとすると、私は5代目。 たった5代でも、16人の曾祖父母がいる。 6代前だと32人。もっと昔の事など調べようも無い。
私を頂点に、逆ピラミッドに先祖がいる。
その中には、いろんな人がいただろう。 その集大成が、私なのだと思うと、粗末には出来ない気がします。
2006/11/22
ムッキー
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