ムッキーの初老日記
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2007年04月25日(水) |
季節の旅人〜きょんの思い出 |
先日、久しぶりに癒し系フレンドのきょんがやって来た。
以前は同じ会社で働いていたこともあり しょっちゅうつるんでいたものだが 時は流れ、お互いの生活パターンも変わり ここ15年は、彼女と会うのは年にせいぜい4回だ。
だいたい春夏秋冬に1回ずつやって来るので うちではきょんのことを「季節の旅人」と呼んでいる。
思えばきょんとも長い。 18歳からこっち、お互いの歴史の目撃者でもある。 せっかちで気性が荒い私と、マイペースでおっとりもののきょん。 まったく相容れない二人のようだが、24年も続いているのはどうしてだろうか。
あれは20歳だか21歳頃だろうか。 休みの日にきょんと喫茶店で待ち合わせをした。 時間通りに店についたが、もちろんきょんの姿はまだない。 30分前後の遅刻は日常茶飯事だったので 『また遅刻だな、しょうがねーなー』とコーヒーを飲みながら待っていた。
だが、30分たってもきょんはやって来ない。 それどころか1時間たってもやって来なかった。
何か(事故が)あったとも思わなかった。 来ないとも思わなかった。 なぜか必ずヤツはやって来ると確信していた。 当時携帯電話なんてものはもちろんなく 一旦家を出たらなかなか連絡は取れない。 帰ってしまえばいいものを、なぜか帰らない私は 結局2時間半も、その喫茶店でコーヒーをおかわりしながらきょんを待った。
そして2時間半後、やはりきょんはやって来て 待っていた私を見つけると
「ありっΣ(・д・) ムッちま待ってたのけ!? 遅れてごめんちゃい!」
と言った。私は
「ごめんちゃいじゃねーよ!ばかやろっ!このやろっ! 今何時だと思ってんだよっ!」
と怒ったが、すぐ何事もなかったように二人でお茶を飲み その後どこかに遊びに出かけた。
遅刻の理由はなんだったのか。 きょんはなんと言い訳したのかは、まったく覚えていない。
2時間半も私が待てたのは、必ずきょんは来るという確信があったから。 そして2時間半待たせても、もしかしたらもういないかもと思っても そこにやって来て「ごめんちゃい」と謝れるきょんの素直さを知っていたからだ。
あれから20年。 うまく言えないが、そういうことなのだ。
+・+・+ オッサン君 ゼロカロリー +・+・+
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ムッキー
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