ムッキーの初老日記
DiaryINDEXpastwill


2007年03月26日(月) エミリー・ローズ


昔は、ホラー映画が大好きだった。
若い頃の一時期、レンタルビデオがタダでいくらでも借りられる環境のいた頃など
毎日のように見ていたし、それ以降も、話題のホラーは結構見ていた。

それがここ数年、いつの頃からかよくわからないけれど
全然見たくなくなって、TVでやるホラー映画のCMさえ

「うわー!いやだいやだ!こんなの見たくないよ〜
 なんでTVでこんなシーン流すんだよ〜寄って来たらどうすんだよ」

と目をそらしていた。
そんな私が、これはなんとなく見てみたいなーって思っていたのが

「エミリーローズ」




ストーリーはいろんなサイトで確認できると思うので書かないが
本当に簡単に言うと、
悪魔にとりつかれて死んだ少女(といっても19歳)
エミリーローズの話を基にした、実話。

怖いというより、なんだかせつない。

どうしてエミリーが・・・って悲しさと
エミリーは立派だったなという気持ちと
今彼女は安らかだろうか、という感傷。


キリスト教圏の映画なので
「悪魔」「キリスト」「天使」「マリア様」
で作られているけれど
悪魔=悪霊や死霊と同意語だろうし
キリスト=仏様や神様など、大いなる存在と思えばわかりやすい。


一番印象に残っているのは
悪魔にとりつかれ、身も心もボロボロになったエミリーが
ある夜明けに、マリア様の声を聞く、というところ。
マリア様はおっしゃる。

「エミリー、あなたのつらさは神はみなご存知です。
 もし、つらくてもう耐えられないなら
 肉体を脱ぎ捨てて、私と一緒に来ますか?」

エミリーは聞く。

「マリア様、どうして私はこんなことに・・・?」

「あなたを通して、人は悪魔の存在
 神の存在、目に見えないものの存在を知ることでしょう」

その答えを聞いてエミリーは

「いいえ、私はこのままいます」

と、せっかくの救いの手をとらない。

自分に課せられた責務を全うしようと、苦しいだけの肉体に戻って
死ぬまで苦しみ続け、そして力尽きて死に、やっと神の身元に召される。


そのエミリーの心に感動した。
私だったら「いくいく!すぐ連れて行ってください!」と
肉体を投げ捨ててしまうよ。きっと。

暗くて、陰鬱で、ぞっとして、悲しい映画だったが
見てよかったなぁと思えるのは、このエミリーの心根に
触れることができたからだと思う。

選ばれしものの恍惚と悲しさ。
そんな言葉が今、私の心の中に、浮かんでは消えている。









+・+・+ オッサン君春のパン祭り+・+・+

03/26 同じクルクルなのに、大泉洋は人気者だなぁ…

03/25 風太くんのいえのほうがうちより広い。

03/24 やきが回りだした。

03/23 『あの人は今!?』でしか見ないこまどり姉妹。

03/22 『あの人は今!?』でしか見ないリンリンランラン。

03/21 『あの人は今!?』でしか見ない清水健太郎。

03/20 負のパワーだって味方につけちゃう。

03/19 あっ、また俊輔が魅せた。

03/18 あっ、また陣内貴美子が目を見開きながら喋ってる。

03/17 あっ、またベッキーが泣いてる。


ムッキー

My追加