ムッキーの初老日記
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私は、自分でもいまどき珍しいと思うのだが ブランド物というものに、全くと言っていいほど興味がない。 バブル期に20代を送った人間で ここまで無関心なのも、そうないのではあるまいか。
私の母は、私に輪をかけてブランド無関心だ。 彼女にとっては使い易さが第一で あとは清潔であればそれでよい、という主義である。
数年前のこと。 そんな母の元に、金持ちの親戚よりおフランスのお土産が届けられた。 それは、水色のつるつるした財布で 「とっても使いづらいんだよ!」と、母は語った。
電話でそれを聞いていた私は 「あげようか」と言われ そんな使いづらい財布を人に回すなと言って断った。
それから数日後、実家を訪ねた私は テーブルの上におかれた財布を発見した。 それは水色でつるつるした、
ヴィトンの財布であった( ゜Д゜)!
「これ!ヴィトンじゃん!すごいね! ずいぶん高いお土産もらったねえ、さすが○伯母さん、金持ち〜」
「えー?そうなの?なんかビニールでツルツルしてさ
安っぽいよね、これ。子供用じゃないかと思っちゃったよ」
ヴィトンであるというメガネを取っ払って純粋に見てみれば 確かに母の言うとおりである。
「まあ、ねえ・・・・・・でも高いんだよこれ。大事に使いな」
「これ、鈴つける穴もなくってさあ 鈴つけなきゃ落とした時にわかんないじゃん? だから母さん、キリでここに、穴あけちゃったよ」
( ゜∇゜)!!
ヴィトンの横っ腹に、くっきりと穴が開けられ、 そこには鈴つきの根付けが下がっていた・・・。
私が「もったいない、高いのに!」と大騒ぎすると
「そんなに欲しいならあげようか?」
と母。
穴さえなければ欲しいと思ってしまった私は まだまだ修行が足りません。
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ムッキー
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