ムッキーの初老日記
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先日、湖畔の恋人カオリちゃんが、失敬なメールを送ってきたので 何か彼女をギャフンと言わせるものはないかと考え 押入れから彼女の結婚式の写真を引っぱり出し 紋付袴の若かりしマサカズさま(彼女の夫君)をPCに取り込み それをハートマークで縁取り『待受けにどうぞ♪』と送りつけてやった。
すぐにカオリちゃんから
『嬉しいよとっても(T□T)やられた・・・降参です。』
という返信が来て、ニヤリとした。
そんな経緯から次に彼女に会った時、結婚式の思い出話になった。
私「披露宴のビデオって撮った?で、それって見た?」 カ「撮ったよ。いやー結婚したばっかりの時、友達が遊びに来て 数回見たっきり、もう10年以上再生してないね。」 私「だよなー。今考えればもったいなかったよね、ビデオ代・・・。」 カ「ホントだよねー。写真だけで十分だったよね。」
その写真でさえも、出来る事なら封印したい。と二人。 なぜなら、結婚式の写真は、自分であって自分でないからだ。
今はどうなのかわからないが、私やカオリが結婚式を挙げた15、6年前は メイクもヘアも、担当の人におまかせ状態で、眉も目も頬も
ええ!そんな 色かよΣ( ̄□ ̄;)!?とか
なんだー!この眉のかたちはーΣ(・д・;)!?
というふうに、普段とは全く違った・・・ しかも「変な」方向に違ったものに仕上げられる事が多かったのだ。 その人に似合う似合わない関係なく、パターン化された「花嫁化粧」。
その結果、スナップ写真はまだいいが くっきりハッキリ写る正式な記念写真ときたら、もう最悪の結果になる。 私が自分の記念写真で直視出来るのは、親族の集合写真だけだ。 これは遠目に写っているのでどうにか見られる。
何もこれは新婦に限った事でなく、新郎にも当てはまる。 新郎の場合は、なんと言ってもヘアスタイルだ。 大概の新郎は結婚式直前に床屋に行く。 そして、当日とんでもない目に遭うのだ。
「水戸の田村正和」と噂された程の美男、マサカズさまだって 床屋行きたてのキッチリ七三のとっつぁん坊やになってしまっている。 ハンサムが台無しである。
オッサン君に至っては、もともと顔が似てる所にもってきて キチンとセットされ、スプレーを1本分くらい吹き付けられ 最後の仕上げにピカピカ光るスプレーまで噴霧され そのシルバーのタキシード姿は、どっからどう見ても
五木ひろしワンマンショー
になってしまった。 今でも、私の親戚内で彼は「五木」と呼ばれている。
見もしないビデオと、見たくもない写真&メイクに大枚をはたいたと思うと 15年経った今でも、何となく悔しい初老二人であった。
◆◇オッサン君の独り言◇◆
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ムッキー
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