ムッキーの初老日記
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先日、癒し系フレンドのきょんが、久々にやって来た。 確かその前に会ったのは、もう半年は前になる。 ここ数ヶ月、詳しくは書けないが彼女も色々大変な事があり 私も心配していたのだが、数日前 「遊びに行ってもいいか」というメールが来た時は、心底ほっとした。
もちろんだとも。 何をさしおいても君のために時間を空けておくよ。 『カラオケを死ぬほど歌いたい!』ときょんのメール。 おお、いいともいいとも。 カラオケなら何時間でも付き合うよ。 私はカレンダーに印を付け、その日を心待ちにした。
ところが。 明日はきょんがやって来る、という段になって 私の体調がにわかに悪くなった。
喉が痛い。
扁桃腺もちならわかる、あの嫌な喉の痛み。 風邪の前兆だ。 私は急いでうがいをして喉にタオルを巻き マスクをして保温保湿に努めたが 夜になっても喉は痛いままで、心なしか身体もだるくなってきた。
「それでは明日会うなんて、ましてやカラオケなんて無理だろう。 当日になってキャンセルではきょんちゃんにも迷惑だ。 今夜のうちにメールなり電話なりして、明日はダメだと言えよ。」
とオッサン君が言った。 もっともだ。 私は携帯を手に持った。 アドレスまで入力したが、どうしても本文が打てない。
私がきょんに会いたい、と言うのが一番の理由だが せっかく半年振りでやって来るという彼女 いろんな事があって、ストレスも溜まっているだろう。 息抜きもしたいだろう。
きょんは、今までの長い付き合いの中で 何かの時にはいつもさり気なくフラリとやって来て 何度私を力づけてくれたかわからない。
そんな友達を、喉が痛いぐらいで断われるか。 出来ないぞ。
幸い熱はない。 私の体調よ、せめて明日だけはもってくれ。
「なんか、薬飲んだら治ってきたよ。 明日は大丈夫だよ。 でも念のために早寝するよ。」
オッサン君にウソの報告をして ビタミンCやらニンニク卵黄やらのサプリメントを大量に飲み 私は風呂にも入らずにひたすら眠った。 風呂がなんだ。一日二日入らなくたって死ぬわけじゃない。
翌朝。 昨日までの不調がウソのように治まっていた。 いつものように明るい笑顔で訪ねて来たきょんと 心ゆくまでおしゃべりし、愚痴を言い合い その後カラオケで夕方まで歌い通した。
実は昨日まで体調が悪く、オッサン君に嘘までついて どうしても今日は君と会いたかったと告白すると きょんはゲラゲラと大笑いし「ムッちゃんらしいや」と言った。
「ムッちゃんは風邪引きやすいんだから 無理すっと明日ガクッと来るぞ。気をつけろよ。」
そう言い残して帰って行ったきょん。 君は正しかったよ。 翌日から昨日まで3日間、猛烈な鼻づまりと虚脱感に襲われた。 「病は気から」の効力も、24時間しか持たなかった。
だが「治った」と言った手前、オッサン君には辛そうな顔も出来ず 「春だねえ。寝ても寝ても眠いよ。」などと言い 毎日早寝をして、どうにかしのいだ。
朝晩の寒暖の差が激しい今日この頃。 皆さんも夏風邪には十分ご注意を。
◆◇オッサン君の独り言◇◆
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ムッキー
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