ムッキーの初老日記
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先日、アメリカに住む友人G(日本人女子)に面白い話を聞いた。
彼女は横浜の実家に、母の好物の「蜂蜜」を送りたいと思い ネットで色々物色し、ある花蜂園のサイトにたどり着いた。
その花蜂園は60歳くらいのオジサンがやっているようだった。 そして、そのサイトの中でふと目に付いた
歌手として
というコンテンツをクリックすると・・・ どこからともなくありがちな演歌が流れてきた。 なんとそのオジサンは演歌歌手もやっていたのだった。
養蜂家にして演歌歌手。彼の名は、トミー(仮名)。
そのページには「日本の心を大切に歌っております」と書かれており トミーはとてもいい人のように見えたらしい。 ハチミツに関しても、トミーのこだわりと情熱が感じられたので Gはここで購入しようと決め、すぐさま電話をかけた。
電話に出たのは、声からしてどうやらトミー本人。
「横浜に送っていただきたいのですが」と言った後 「私はアメリカに住んでいますが、支払いはカードか もしくは日本国内の銀行口座からも振り込めます。」
と言うやいなや、それまで優しげだったトミーの態度が急変!
「えーーーっ!アメリカァー!? だめだめ!無理無理!勘弁してくださいよー。 うちは外国はやってないんだよね!」
「いやいや、アメリカに送って欲しいわけじゃないですよ? 送り先は横浜です。日本です。 私がアメリカに住んでるというだけなんですよ。」
とGがいくら説明しても
「でもねえ、請求書とかをアンタに送らなきゃならんでしょ!? 私はね、国際郵便の送り方なんか知らないんだよね! だめだめ。勘弁してよね。じゃあね!」
と言われ、ガッチャン!と切られてしまったそうだ。
トミーは聞く耳持たず。
私「なんだそりゃ!ひどいオッサンだな〜。」
G「でしょー!とんでもないよね。 送り主の住所が海外だってだけでこの扱い!」
「歌手として」の隣に「人として」ってページも作れ、だとか
絶対売れないね、だとか
おまえが人情を歌うんじゃないよ、だとか
「日本の心を大切に」してるから頑なに外国を拒むのか、だとか
攘夷派トミーだとか
我々は散々トミーの悪口を言い合い、うさを晴らした。
大体、エアメイルの送り方がわからなかったら 他のスタッフや、郵便局の窓口で聞いたらどうなのか。 ネットで通販しているんだから請求書はEメールではだめなのか。 お母様が直接買った扱いにするとか、色々代替案はあるはずだ。 なのにアメリカに住んでいると言うだけでこんな扱いをするとは。
演歌よりまず商売人としての心を学んだらどうだろう。
トミーはまだ鎖国中らしい。
◆◇オッサン君の独り言◇◆
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ムッキー
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