ムッキーの初老日記
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クリスマスイブだ。
こんな日くらい、初老な日記にも ロマンティックな話題を書きたいものだと 今までのクリスマスの思い出を手繰り寄せてはみたが 哀しいほどに、何もない。
だいたい、クリスマスはいつも仕事だった。 客商売ばかりしていたので、クリスマスは稼ぎ時。 デートどころの騒ぎではない。
その上20代前半で結婚してしまったので クリスマスデートもへったくれもなくなってしまった。
夜の外出や外食が嫌いなオッサン君なので いつも家でTVを見ながら「普通メシ」だ。 一応昔はクリスマスっぽく洋食だったが 近年はそれもどうでも良くなってしまった。 クリスマスメニューより胸焼けが心配な初老夫婦。
かろうじて夕食後ショートケーキがつくのが 唯一クリスマスっぽい行事(?)だ。
ウチほどクリスマスが根付いてない家もあるまい。 「サンジョルディの日」並みの扱いだ。
でも。あれはずっとずっと昔。 オッサン君ともまだ出逢ってない、遠い昔。 今でも心に残るクリスマスが、あった。
あの頃が青春、いや私の朱夏だったんだな。 人生の白秋を迎えた今となっては もうただただ、懐かしいばかりだ。
さてと。
思い出は胸にしまったまま オッサン君のためにケーキでも買いに行こう。
◆◇039◇◆
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ムッキー
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