ムッキーの初老日記
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さだまさしの「道化師のソネット」という歌をご存知だろうか。 映画の主題歌になった歌だ。 映画のタイトルは忘れてしまったけれど サーカスのピエロが主役で、綱渡りの最中、落ちて死んでしまう話だった。 主演も確か、さだまさし本人ではなかったか。 うろ覚えで申し訳ない。
先日「歌の大辞テン」を見ていたら、昭和55年のトップ10に さだまさしの「道化師のソネット」が入っていた。 好きな歌なのでしんみりと聴いていたら、オッサン君が
「これ、映画にもなったの覚えてるか?」と言い始まった。 「うん、覚えてるよ。サーカスのピエロの話だよね。 実話を元にした映画だったよね?」 「そうそう。で、綱渡りの時、観客の前で落っこちて死んじゃうんだよ。 ピエロのくりちゃん。」 「詳しいね。」
「うん。だって俺、その時その場にいたんだ。」
「ええ!マジで!?本当の時に?」
「うん。小学校の4、5年くらいだったかな。 キグレ大サーカス、見に連れてってもらったんだよ。」
「へええ・・・すごい時に行ったねえ。」
「良くは覚えてないんだけどな。 『ピエロのくりちゃん』が、綱渡りを始めたんだよ。 綱の上に、イスを乗せて、その上にくりちゃんが乗ったんだ。」
「大技だね。」
「うん、もうドキドキしながら見てたら・・・あ!っと思った時には もうストーンと落っこちてさ。わあ!って大騒ぎになって それからくりちゃんがどうなったのか、覚えてないんだよなあ。」
「ふうん・・・」
「次の日かなあ、もっと後になってからかなぁ。お袋が 『くりちゃん、死んじゃったんだって』って教えてくれたよ。」
なんかしんみりと切ない思い出話になってしまい せっかく当時の1位は「贈る言葉」だったのに 胸が詰まって、若くてカッコいい鉄矢が堪能出来なくなってしまった。
◇◆ご存知オッサン君◇◆
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ムッキー
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