ムッキーの初老日記
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2003年03月03日(月) |
ろくでもない幼児だったムッキー |
私がまだ3、4歳の頃。 原因不明の下痢を、定期的に繰り返した時期があったという。
それで若き日の母は、私を溺愛した父に
「何か変なもの食べさせたんじゃないか」 「目を離した隙に拾い食いでもしてるんじゃないか」 「お前がちゃんと見てないからだ!」
と、いつも叱られたと言う。 変なものは食べさせてないし、ちゃんと見ているから拾い食いもない。 いったいどうして下痢るのか、見当が付かない。
庭をはさんだすぐお向かいに、石川さん(仮名)という家があった。 そこには当時60歳くらいの老夫婦と末の娘が住んでいて 私はいつも石川さんちに遊びに行っては 孫のように可愛がってもらった。
庭づたいに、一人でもトコトコ遊びに行ってしまうし 当時はおおらかな時代だったから、石川さんちの庭で遊ぼうが 家に上がりこんで何かしようが、だれも気にするものはいなかった。
もしかして石川さんちで何かやってるのかも? 母は、石川さんちに向かう私の後をそっとつけた。
すると、3歳の私は石川さんちの縁側を上がり こたつで編み物をするおばちゃんに
「おばちゃん!エルビーちょうだい、エルビーちょうだい!」 ◆エルビー=ヤクルトのような乳酸飲料。当時ヤクルトと人気を二分した。
と言っていたという。 「はいよ、飲みなー(^◇^)」 石川のおばちゃんは、冷蔵庫からエルビーを出して来て私に与えた。
その晩、私は見事にまた下痢をし 母は、エルビーの乳酸菌が下痢の原因であったと確信した。
次の日、石川のおばちゃんに 今までムッキーがずうずうしくエルビーをねだってすまなかった。 と、謝り、そして 今後ムッキーが来ても絶対エルビーをあげないでくれとお願いしたそうだ。
「いやー、悪かったねえ、下痢させちゃってたのかい。 1回上げたら、よっぽど美味しかったのか エルビー飲みに来るようになってねえ。ついあげちゃってたんだけど・・・ そうかい下痢かい・・・。」 と、石川のおばちゃん談。
調子に乗って人んちでエルビーをねだり しかも下痢って親に迷惑をかける。
ろくでもない幼児、ムッキー3歳の思い出。
◇◆ご存知オッサン君◇◆
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ムッキー
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