ムッキーの初老日記
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土曜日曜と続けて海援隊のコンサートを見に行った。
土曜はこの日の日記にも書いた茨城県大和村。 日曜は、千葉県小見川町という、限りなく茨城県に近い千葉県まで行った。
なぜかどっちも全席自由席で、開演のずっと前の時間に行かねばならず かなりの寒さと昨日の雨では、うんざりしてしまったが これを乗り切れば鉄矢に会える!と言い聞かせ頑張った。
この2日を、去年末から楽しみに待っていたが 過ぎてしまえばユメマボロシの如くなり、だ。
2時間のステージで、歌ったのは10曲。・・・少ない。 あとはひたすら鉄矢のトーク。 これがまた面白すぎる。あの話術は見習いたい。
ステージの鉄矢を見ながら、年とったなあとしみじみ思う。 12の時から彼のファンだが、その私が初老になったんだから 鉄矢も老けるのは当たり前なんだが・・・。
しかし鉄矢って、なんであんなに手足が短くてずんぐり不恰好なんだろう。 そしてあんな不恰好なのになんでこんなに好きなんだろう。 自分でも不思議だ。
ひとを好きになるというのは、本当に不思議な事だ。
帰り、会場で売られていたCDを一枚買った。 「航海誌」というタイトルのべスト盤。 デビューから1982年までの曲が収められている。 帰りの車の中で早速聴いた。
聴いたことのある曲、ない曲が数曲終わって 飛び込んできたイントロ。
なんだっけ。なんだっけ。すごく懐かしい。 そのうちイントロが終わり歌が始まる。
その途端、私も一緒に歌いだした。 なんと一言一句間違えず、最後まで歌えた。
それは、中一の時。ラジオで流れた歌だった。 カセットテープに録音して、ノイズだらけのその歌を 何度も何度も聴いた、中一の私。
夢も希望もない歌詞だった。 およそ中一の女の子が聴くような歌じゃなかったが その歌詞とメロディーの衝撃が、私を直撃した。
有りもしない優しさを歌うな。 たいして悩んでないくせに「虚しい」と言うな。 信じられるものなんかそうそうありはしない。 命がけの真心だけを信じろ。 苦しめ、悲しめ、それが見つかるまで。
・・・と彼は歌う。
坂口安吾の「堕落論」を読んで作った歌だと、後で知った。 「ダラクロン」海援隊(1978)
それを、25年近くたった今聴いても全部歌えるとは。 さすが脳細胞が若い頃覚えた歌は忘れないものだ。 今なんか何度聴いても全く覚えられない。
我が脳細胞は衰え、 そして衝撃を与えてくれるような歌も 今はもう、ない。
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◇◆ご存知オッサン君◇◆
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ムッキー
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