ムッキーの初老日記
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江戸っ子の友人が一人いる。 生まれも育ちも浅草で、もんじゃをおやつに育ったアヤちゃん。
すごくスレンダーで、顔も若い頃の松本伊代みたいで可愛らしいのに こいつがまあチャキチャキの江戸っ子だ。
私が風邪を引き込んで臥せっていると知ったアヤちゃんが 電話してきてこう言った
「なに、寝込んでんだって〜!?」
「うん、面目ない。」
「そうか・・・。あ、ねえ、ムッキーんち加湿器あったっけ?」
「いや、ないよ。」
「じゃあ、送るよ。」
「え!?Σ(゜o゜)いやいいよ、何言ってんの。」
「いいって。今日手ごろなの見つけたんだよ。 誕生日のプレゼントだとでも思ってよ。」
「誕生日はあと11ヶ月先だって」
「じゃあクリスマスだよ。そのかわり安モンだよ。」
「安モンったって100円や200円で買えるもんじゃないしさ」
「チィッ!うるせえな! 送るってんだから素直に受け取れってんだよ! 病人がガタガタぬかしてるんじゃないよ! バカヤロッ!コノヤロッ!」
そう言ったのが昨日の事だった。 そして今日。たった今彼女から加湿器が届いた。 すばやい・・・。
「これをいつもそばに置いて、喉を乾燥させないようにね。」
というメモが入ってた。
そういえば、去年の今頃風邪を引いた時は 栄養ドリンクを箱で送ってくれたっけ。 「安売りしてたから」とか言って。 安売りしてたって、送料かかっちゃ同じだと思うんだけど 「離れてる友人に何かしてやりたい」という 彼女の心意気が伝わって来た。 今年も、去年も・・・。
口は悪いが優しい女よ。 ありがとう。(T△T)
ムッキー
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