ムッキーの初老日記
DiaryINDEX|past|will
楳図かずおの 「おろち」 というマンガの中に
「18歳になると醜く変わってしまう呪われた血脈の美人姉妹」
という話がある。
彼女達の曾祖母も祖母も母も、代々その家の女達は
皆18歳までは、人も羨む美貌の持ち主なのに
18歳を迎えると、全身が醜く崩れ、化け物のように変わってしまう。
姉は17歳、妹は16歳。
姉は、あと数日で18歳の誕生日を迎えようとしている・・・。
そんな状況下の女達の絶望、恐れ、嫉妬、狂気などを描いた傑作だ。
今よーく考えると、ちょっと設定に無理があるんだが
これを初めて読んだ小学生の頃、どんなお化けが出てくるマンガよりも
人間の「心の闇」という得体の知れないドロドロしたものに
背筋の凍るような恐ろしさを感じたものだ。
なんでこんな話をしているかというと
私は今、まさにこのマンガのような気分だからだ。
いやいや、もともと美貌なんてものは持っていないので
「美貌が奪われ化け物になる」のがどうこうと言うのではない。
「その時」が、もうそこまで来ている。
という絶望感、脱力感に包まれている
今日のムッキーなのであった・・・。
ムッキー
|