ムッキーの初老日記
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2002年09月27日(金) サカモトちゃんと私。


サカモトちゃんは私の古い友人だ。

高2の冬、ある人の来日コンサートの会場(水戸)で出会った。
会場の外に、その人のコンサート告知のポスターが貼ってあった。
みんな欲しいけど、周りをけん制して遠巻きに見ている。

私は当時「この人を一番好きなのは自分だ!」
と信じて疑わないバカ少女だったので、躊躇なくズイっと歩み寄り
「あ!」というみんなの空気を物ともせず
そのポスターをベリベリと剥がし、くるくると丸めた。

その後、一緒に行った友人とお喋りしながら開場を待っていたら

「あ、あのう・・・・」と、後ろから声を掛けて来た少女がいた。

「はい?」

「あの、あの、さっきのポスター、私にください!」

「へえ??」

「私、私、すごく好きで、どうしてもそれ欲しいんです!お、お願いします!」


聞けば彼女は中2で、はるばる福島から、まったく土地勘の無い水戸まで
その彼に会いたいがために、やって来たのだと言う。
20年前の福島の14歳である事を考えたら、これは大冒険だ。

彼女のいたいけな瞳を見たら、譲ってやりたい気持ちで一杯になったが
当時私もまだ17歳の子供だったため、せっかく手に入れたポスターを
「あげる」とは、どうしても言えなかった。今ならすぐあげちゃうのに・・・。


それで、あとで必ずコピーして送るから!と約束し、お互いの住所を交換したのが
このいたいけな少女、サカモトちゃんとの友情の始まりだった。


それから何年もの間、サカモトちゃんとの文通は続いた。
お互い車の免許を取ってからは、お互いの家に泊まりに行き来し
結婚してからはオットも交えて楽しい時間を共有してきた。

偶然にも二人とも永ちゃんファンになってからは、一緒にコンサートにも行った。
途中、就職や引越しや結婚などで、何度か途切れそうになった事もあるが
今まで途切れもせずに友情は続いている。



サカモトちゃんは、女だけれども「男気」のあるヤツなのだ。

先日サカモトちゃんが東京スタジアムでの永ちゃんのライヴに行くと言うので
欲しいグッズがあった私は、買って来てくれるように頼んだ。
後で郵送してくれるようにと。

「まかしとけ!」

サカモトちゃんは快く引き受けてくれた。


そうしたら・・・・
ライヴの次の日。日曜だったのでオットと家でゆっくりしていた所

「チャリチャリチャリ・・・チャリチャリチャリ・・・」

玄関で奇妙な音がする。きっとチラシを入れてる音だろう、と思った。

「チャリチャリチャリ・・チャリチャリチャリ・・・」

まだやってる。なんかのカタログがメール便で来たんだろう。
そう思って音がやむのを待って玄関に取りに行った。


「ああ!?」

そこには「E・YAZAWA」と書かれた袋が入っていた。
中には私が頼んだものが入っていた。

サカモトちゃんが来たんだ!!
慌てて外を見たがもう車も見えない。
すぐ携帯に電話をかけた。


「はいよー!」楽しそうなサカモトちゃんの声。

「なんだよー!なんで声かけてくれないんだよ!」

「うひひひ!びっくりさせてやるかと思ってさ!確かに渡したぜ!」


東京で一泊し福島に帰る途中、わざわざ水戸で高速を降りて寄ってくれたのだ。
そしていきなり行っても悪いからと、声もかけず、
頼んだ物を置いて行ってくれるなんて・・・。


なんて男らしいんだ!サカモト!(T□T)


「あ、お金!あとで振り込むから郵便口座メールしてね!」

「ああ!?いいってことよ!ムッキーもうすぐ誕生日じゃん

ちょっと早いけどプレゼントってことで、取っといてくれい!」


私は胸が一杯になった。
ありがとう、ありがとうサカモトちゃん。

こういう友情が、私の宝物だ。





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◇◆オッサン君の独り言◇◆

09/27 大相撲も4で中継しようって企んでねえか。

09/26 いつ寝てるんだ?木原実。

09/25 何を着ても横分けの中井喜一。

09/24 えなりかずきが飽きられだしてる。

09/23 番組が終わったのは『てんむす』のせいだ。

09/22 庭から不発弾が出て友達欠勤。

09/21 草刈正雄の生え際は美し過ぎだ。


ムッキー

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