ムッキーの初老日記
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先日、オットと一緒に私の友人宅に遊びに行った。
彼女は無類の猫好きで、今は「コテキ♀」と「ムテキ♂」という兄妹猫がいる。
この子達と遊ぶのも、彼女を訪問した時の楽しみの一つだ。
この日はムテキが留守で、コテキだけがいた。
「コテキ〜♪久しぶりだのう〜元気だったか〜。」
そういって手を差し伸べると、コテキはゴロゴロとノドを鳴らして寄ってきて
私の膝に乗って来た。愛いヤツめ。
だが次の瞬間、オットが部屋に入ってくると、ギョッとして頭を上げ
「シャーーーーーーッ!」と叫んで部屋から逃げ出してしまった。
オットは人間の女性にはイマイチウケが悪いが、動物と子どもと年寄には好かれる性質だ。
だが、どういうわけかコテキはオットが怖いようだ。
「初めて会ったわけでもないのに・・・」
動物キラーのオットはちょっと面白くなさそうだったが
まあそう言う事もあるかと、その後しばらくおしゃべりに興じていた。
数分後タバコを切らしたオットが近所のコンビニまで買いに出た。
すると、それまでどこかに隠れていたコテキがのっそりと部屋に入ってきた。
「コテー♪どこ行ってたんだよう、おいでおいで」
コテキはゴロナーンと私に擦り寄って来た。
私はコテキを抱きしめ、ノドを撫でたりカラダを撫でたりして遊んだ。
数分後、オットが帰って来た。
玄関を上がり、階段を上り、私達がいる部屋にのっそりと入ってきた。
「ただいまー。お?なんだコテキー帰ってきたのかよ」
そう言ってコテキを見下ろした。
すると。
今までリラックスしてグンニャリとなっていたコテキの体が硬直し
ウットリと眠そうだった両の眼を カッ! と見開いた。
「コテキ?どうしたのーオッサン君だよー怖くないよ」
と言い終わらないうちに、私の腿がジワワッと熱くなった。
「ん!?うわわわ!コテキがオシッコしたあ!!」
あわててコテキを持ち上げると、そのオマタからはまだ
ジョンジョロリンジョンジョロリンとオシッコがこぼれ
私の足に勢いよく降り注いでいだ。
3人とも凍りついたように動けなかった。
し終わると同時にコテキは脱力してグッタリとなった。
「こらー!何やってんのあんたは!!」
友達が叱るとコテキはハッと我に返り、抱き上げた私の手を振り解き
腰を抜かしながらも脱兎のごとく逃げ出した。
「ちびった」なんてもんじゃない。失禁である。
失禁された私も、原因となったオットも、呆然。
「ムッキー!ごめんねごめんね!わあどうしよう!
早く脱いで洗うから!ごめんよごめんよ!シャワー浴びて!シャワー!」
友人はあまりのことに動転し、泣きそうになってゴメンと100回くらい叫んでいた。
「いいんだよ・・・・ふふ・・・・(゜Δ゜)」
その後シャワーを借りたのだが、着替えに、と出してくれた
超スレンダーな彼女のジーンズやスウェットはどれも私には小さすぎ
しょうがないので彼女の弟のスウェットを借りるという、思わぬ大恥までかいてしまった。
帰りの車の中、
「失禁するほど怖いのか。俺・・・・」
「うん・・・・よっぽど嫌われてんだね・・・」
「アハ。アハ。あはは・・・」
「でもよ。脱糞じゃないだけ良かったよな。」
ポジティブシンキングだね、オット。
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