ムッキーの初老日記
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2002年03月11日(月) 初老じゃないとわからない話


私は年も年の上に、もともと好きなので
同世代でも知らないような、くだらないことをよく知っている。

そんな私と同じ匂いがする友人が2人いる。
そのうちのひとり「倫ちゃん」は、カワイイ外見を裏切る
かなりのクセモノだ。
 
一緒にショッピングに行って彼女がマニキュアを選んでいる時
「ねえ、この色どうかな?」と聞くので
「いーんじゃなーい」と答えたら、彼女はすかさず

「ねえ、それって、高松しげお?」と言ってきた。

今まで何度となく「いーんじゃなーい」を多用してきたが
出所が高松しげおだとわかったのは彼女だけだ。
というか今高松しげおをおぼえている人がいるんだろうか。

「しげおちゃん」と呼ばれ、何か子供番組の司会をしていたとか
ハレンチ学園でヒゲゴジラの役をやっていたとか
「いーんじゃなーい」と言うときは鼻から空気を抜きながら言うとか
チックだっけタックだっけとか、相方は死んだとか
今は何してるんだとか、ネットで調べてみようだとか
買い物そっちのけで「しげお話」で盛り上がった。

マツキヨで健康食品を見ていた時も
「田七人参」というのを見つけて、私が
「は、めでてえな・・・」とつぶやくと、彼女は

「よよよい、よよよい、よよよいよい」
と返してきた!

・・・知っている!いままで誰に聞いてもおぼえてなかった
古い時代劇「伝七捕り物帳」を、知っている!
しかもキメ台詞まで・・・!絶妙のタイミングで、
指をちょんちょんとやるアクションつきで返してきやがった!ニクイ!

彼女とは面白いと思うツボも似ている。
アタック25の児玉清とか、サッカー解説の宮澤ミッシェルとかに
なんともいえない面白味を見出す。
そんな話で盛り上がったあとは、必ずそれを織り込んだメールをよこす。
それがまた面白いから小憎らしい。

彼女に今提案していることがある。
彼女の名前には『倫』という字があり、変わった読み方なので
「○○って、どんな字をかくの?」と誰かに聞かれたら

「絶倫の倫です。」

と涼しい顔で答えろ。と言っているのだがなかなか実行に移せないでいる。

一見まじめそうな美人主婦にコレが出来たらもう尊敬である。
シャッポを脱ぐぜ(死語)、倫ちゃん!


ムッキー

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