学校休みだしバイトないし、一日ダラダラ過ごしてたら、H君の彼女から電話がかかってきました。S嬢のことについてでした。
仮に、そのH君の彼女を山城と呼びます。(深い意味はなし。) 山城とH君が付き合いだしたのは二ヶ月くらい前の話で、H君と私は昔から異常に仲が良かったから、H君が山城に私のこといっぱい話してたらしいんですよ。で、ある日いきなり山城のほうから「蓮さんと友達になりたいからメールしてください」とか言われて、私と山城はたまにメールしたり電話したりしてたんですけど。
山城「あのぉ…蓮さん?山城ですぅ。Sちゃんのことで、蓮さんに電話したんですけど…」 蓮 「はぁ」 山城「この前私○○(蓮様たちのバイト先)に行ったんですよー。そしたらそのときSちゃんがいて、私べつにSちゃんのことなんか見てないのに、SちゃんがHに『あいつ私のことめっちゃ見てきてウザイ』とか言ったらしんですよぉ。」 蓮 「(何のことだよ)…はぁ」 山城「そんなの赤の他人のSちゃんに言われても、こっちもハァ?って感じじゃないですかぁ。そもそも私、Sちゃんのことなんか全然見てないしぃ。」
山城の喋り方を文字にあらわすとそれはさぞかしどこかのブリッコのような印象をうけると思いますが、ブリッコとは到底かけ離れた筋金入りのヤンキー女です。
蓮 「はぁ…、それで?」 山城「でね、今日○○行って、Sちゃんに直接ヤキ入れようと思って裏に呼び出したら、Sちゃんそんなこと言ってないって言うんですよぉ。」 蓮 「…Sが言ってないって言うんだったら言ってないんじゃねぇの?」 山城「私もそう思ったんですよぉ。Sちゃんが嘘ついてるようには聞こえなくてぇ。でも、帰ってHに問い詰めたら、『俺は絶対嘘ついてない。Sが嘘ついてる』って言うんですぅ。」 蓮 「(?なんだよ、ややこしい話だな)」 山城「そんなの、私も当然キレますでしょー?絶対どっちかが嘘じゃないですかぁ。」 蓮 「…Sは嘘つく子じゃないよ。Sが言ってないって言うんだったら絶対言ってないだろ。」 山城「……今日Sちゃんバイト何時までか分かります?バイトのあと呼び出して、これでSちゃんのほうが嘘だったら私Sちゃんのこと許しませんよ。…嘘やったらSちゃんに何するか分かりますでしょ?」
え?!S嬢に何する気なのこの子!てかアンタいくつだよ!確か山城は私の一コ下だからもう19歳だろ?なんで19にもなってそんなことしてんの?!!
山城「…とにかく、蓮さんだけでもいいんでぇ、今から会えませんか?それで、Sちゃん呼んでください。てゆうかぁ、蓮さんがこなかったらSちゃんが嘘だってことにしますよぉ」
まためんどいことに巻き込まれた。(真顔)
で、山城が指定した場所にイライラしながら仏頂面で行ったら、なぜか山城大はしゃぎ。
「蓮さん、相川七瀬に似てるってよく言われません?!マジそっくり〜」
ちなみに、山城と私は初対面です。 今日は朝からずっと赤ジャー着てたから、そのまま上下いかつい柄の赤ジャーで行ったんですけど、それ見て山城の友達は怯えて帰ったそうです。なんでみんな私をヤンキーだと勘違いするの?!真面目な人間なのよ私は。(笑)
そして寒空の下、風邪もまだ完治してない状態の蓮様は鼻水垂らしながら山城と会合してたけど、S嬢来るまで超他愛ない話しながら時間がすぎ、ついにS嬢到着。
なぜか現在地から公園に移動しようと言い出した山城について公園についた頃にはもう真っ暗。 そのうち、私を見ていったん帰った山城の友達が再び来て、4人で公園で話しました。そもそも、私全然関係ないのになんでここにいるんだろうか。(笑)
多分S嬢を呼び出すことが目的で呼ばれただけの私は、やや修羅場なS嬢と山城の会話を聞きつつ、結局当事者のH君がバイトでこの場に居合わせて解決することが出来なかったので、この話は持ち越しになりました。
なんだったんだ一体。でも、山城、滅茶苦茶なこと言ってるようで結構筋の通ったこと言ってたよ。ただの硬派なんだろうなぁ。
どうでもいいけど、私を巻き込むのはよせ。
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