ブックス
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2003年12月21日(日)   スノウ・グッピー/五條瑛

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訓練飛行中の自衛隊機が北陸沖に墜落した――!一方、休暇中に緊急の連絡を受けた関東電子機器の三津谷は、急遽金沢へ。旧知の宇佐見二佐が三津谷を出迎え、告げた。「“グッピー”を一匹失いました」と。そして三津谷の同僚の技術者が一人、失踪したことも。事態は、謎の“グッピー”をめぐる国際的な謀略戦へ!
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文庫化ばんざーい。
そしてやっぱり文庫には、書き下ろし短編が収録されていました。五條先生ありがとうございます。
この話は、日本という国と自衛のあり方を考えさせられるものなのですが、折しも現在自衛隊の海外派遣にスポットがあたってます。それもあって文庫化なのか?なんて邪推してしまいますが…。
改めて、海外派遣の賛否はともかく、自分の考えっていうかスタンスをもたないとな、と思わされました。自分の国のことですから。個人的には反対派ですけど。



「一つ一つはすぐに消える運命だが、ときがくればまた新しい結晶が生まれ、次から次へと落ちてくる。それは、誰がそうしようと決めたわけでもなく、必ず起きる自然のことなんだ。わたしも君も、この雪と同じだよ」
「時代に溶ける運命ってわけですか」
「まあね」


五條瑛:スノウ・グッピー,p.709,光文社.






ゆそか