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2003年07月27日(日)   ヒトクイマジカル 殺戮奇術の匂宮兄妹/西尾維新


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「…具体的に、あなたは何の研究をしているのですか?木賀峰助教授」
「死なない研究――ですよ」
永遠に生き続ける少女、円朽葉をめぐる奇怪極まりない研究のモニターに誘われた“戯言遣い”こと「ぼく」は、骨董アパートの住人・紫木一姫と春日井春日とともに京都北部に位置する診療所跡を訪れる―――がそこに待ち受けていたのは凄絶な「運命」そのものだった!
“一人で二人の匂宮兄妹”――“殺し名”第一位の「匂宮」我満を持して登場する(裏表紙より抜粋)
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今回はシリーズで一番ぶ厚いですね。
これだけ厚くてもOKなら、サイコロジカルも上下にしないで、一冊にしてもよかったような…。ま、よいです。
今回出てきた狐さん、怪しさ満点の登場と言動でしたけど、哀川さんのお父さまとは…。ある意味予想できすぎて、候補から外してた展開。
何気にいーちゃんにとってラスボスっぽいんですけど、今後はどう絡んでくるんでしょうか。
それにしても今回は、おしいキャラを亡くしました(合掌)。キャラとしてはイマイチでしたけど、いーちゃんとの会話はけっこう好きだったのに…。このキャラを殺してしまったのって、なぜかな。あまり物語的には効果的でないような…。
ま、いーちゃんは思ったよりもダメージを受けているみたいなので、その点は安心しましたけど。
さて、次はタイトル的に、哀川さんがたくさん出てきそうですね。楽しみです。
そうそう、今回のノベルスのカヴァ、おもしろいですよ。気づいてびっくりしました。なるほどっていうか、ストーリィともリンクしてますし、おいしいです。ただぶ厚いから\1200ってわけでもなかったってことですかね。



「(略)いいか、心がけろよ。全霊の確信を持って自覚しろ。お前は今……他の運命を全て閉じてしまった(略)お前にはもう、俺との因果しか残っていないのさ。(略)」


西尾維新:ヒトクイマジカル 殺戮奇術の匂宮兄妹,p.402-403,講談社.






ゆそか