太陽も、小川も、緑の草も、キラキラして綺麗。輝いていた。揺れていた。何もかもが。繰り返す。それが世界。揺れ自体が一つの創造。そんな長閑かな午後。(略)フリッカー。現実に戻るのが嫌になると云う感覚に、僕は生まれて初めて捉われていた。佐藤友哉:フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人,p.208,講談社.