怨霊や呪というものは、確かに一つの概念に違いない。(略)とすれば、それら「無形の概念」に対して戦い、自分の身を護るために必要なものは、やはり「無形の概念」しかないのではないか。呪には呪で。鬼には鬼で。怨念には怨念で。高田崇史:百人一首の呪,p.313,講談社.