妄想暴走オタク日記


2006年04月05日(水) 花散らしの雨。☆

 「桜が咲いたら迎えに来てくれるんやて」

 村上の言葉に振り返った横山は、その意味を考えて怪訝な顔をした。
 「…誰が?」
 「翼くん。昨日、久し振りに電話かかってきてん」
 約束をしたのだ、と村上は言った。
 軽い口調で答えを返す村上に、知らず横山の表情はますます険しくなる。ふと目線を移して、横山の眉間の皺に気付いた村上は、その首が徐々に傾いていくのを見、僅か笑い顔になった。
 「心配せんでも、きっと来えへんよ」
 「けど、約束したんやろ?」
 「したけど、来えへん」
 恐らく向こうもそのつもりで、社交辞令のような軽い会話を交わしたのだと村上は思っていた。だから横山が思いのほか生真面目な顔をして、
 「ほな、ホンマに来たらおまえはどうするん?」
 そう、聞いてくるのに驚いた顔をする。冗談のつもりの会話を真に受けて、桜の降りしきる中を本当に彼がやって来たら、どうするのか。
 「…そら、嬉しいよ」
 「嬉しいだけか」
 「嬉しいだけや。それ以外に何があんの」
 嘘ではない言葉を村上は吐いた。その答えに満足したのかどうか、横山は黙って村上を見る。
 だって、「好き」だなんて気持ちは、とうの昔に置いて来てしまったのだ。遠い過去に手放した気持ちを振り返ってみても、もうどんな感情も掘り起こさない。それは彼も同じだっただろうと思う。だから昨晩、久し振りにその声を聞いて、花びらが舞うように静かにはらめく喜びはあっても、そのぬるま湯のような淡い思いが今、どれほどの熱情を持っているのか、互いに分かりかねたに違いない。
 だから、話半分で村上は、彼がやって来るのを待つ。
 彼がやって来たなら村上は嬉しい。それは本当だけれど、それ以上でもそれ以下でもなかった。そして彼はきっと来ないに違いない。確信に近く、村上はそう思っていた。
 「それに、ヨコはその方がええんやろ?」
 皮肉ではなく、村上はそう言って横山を見上げた。横山にしてみても、今の話のどこらへんに自分が引っ掛かって、必要以上に絡んでみせたのかも自分自身で分かりかねたのだけれど。
 「…別に」
 否定も肯定も出来なかった自分は、確かに妬いていたのかも知れない、と思った。


▼23:17


桜はまだ五分に満たないというのに昨日今日と雨が降りまして、同僚の花見は延期になったそうです(笑)

どうなんですかねー、この分だと入学式あたりにちょうど満開になるのかなぁ?という感じなんですが、そもそも入学式とやらがいつ頃なのかもよく知りません。桜ってもともと卒業式のものなんだっけ?昔、そんな話を聞いてすごく違和感を感じた覚えがあるんですが、まぁ地域により違いはあるにしろ、そんなわたしも自分の卒業式に桜が咲いていた記憶は殆どありません。関東→東北→近畿と渡り歩いたけど、記憶のある卒業式はどれも関西だったもんなぁ。まぁそんなことはどうでもいいんですが。

前回の日記で「さくらいろ」が翼雛ソングだと書いたんですが、それと前後するかしないかのタイミングでまんま同じメールを頂いて、驚き&笑ってしまいました。いや、あれはちょっとした運命だった…というか同じ番組見てたんですね(笑)。と、そんなこんなで洗脳されるかのように未だむにゃむにゃと翼雛と桜と横雛を(あれ)考えていたらこんなの出ましたー的な日記小話です。横ちょがちょっとムニャムニャしていて申し訳ないんですが、正直、話を聞いてくれる人なら誰でもよかったんだけど、こんな茫とした話を理解してくれそうなのはやっぱり横ちょかなーと思えます。よく、横は雛に甘えてるんじゃないかと言うけど、そういう意味では雛だって横に甘えてるんだと思う。案外横雛は、お互いを甘やかしあってるんじゃないかなぁと思います。そして横ちょは結構、やきもち妬きだろうとも思ってます。しかも妙な所で妬きそうなイメージ(笑)


桜と言えば、結局買ってしまった桜のカスジャケが今日届きました。
実は一度は見送って、その後再出品されたのをどうしようかと悩んでいる間に即決でかっさらわれてしまい、そうなると悔しくなって(これが悪い癖だと自分でも思う)直で問い合わせしてみたら、奥よりお安くして貰えてむしろラッキーだったという…早速つけてみたんですが、すごい華やかでカワイイ!うきうきと今も携帯を眺め…てみたらあら、着歴が…。ごめん、風呂に入ってたよ…(私信)


今日は休みだったんですが、ぐずぐず面倒臭がっていた免許更新と眼科にやっとこ行って来ました。どっちもやたら待たされるのが嫌いでね…もちろん一日が潰れましたよ。免許はまぁ、諦めもつくんですが、よくよく軽違反が一回だけなら優良更新が出来たと初めて知りましたよ!わたし、確かシートベルト違反が二回だけだったと思うんだよね…!あの一回がなければ…!というより普段からしておけって話なんですが。違反証明?だったか、過去の履歴を送って貰えるとかいう手続きをしたので、明後日くらいには届くのかな。見て反省したいと思います、ハイ。免許更新はルール改正とかそういう、普段なかなか知る機会のないことを学べるだけでも有意義だと思うので、正直三年でも苦痛ではないんですけどね。でも免許写真だけは苦痛だ…何で毎度毎度あんなにひどい写りなんだろう。と、言ったらそれが実際の顔なんじゃないと言われましたが(笑)確かにそうだ(笑)

眼科はコンタクトが切れていたのをやっと行けたんですが、こちらも保健制度が変わったとかで、常時コンタクトをつけていて自覚症状のない人は診察も自費になるんだとかで初診は5000円もするらしいですよ…!ありえん!まぁ、コンタクトが乾くとか稀に頭痛がするとかその程度で「自覚症状がある」になるようなので、殆ど保健適用になるっぽいけど。コンタクト人口も増加する一方だし、全てに保健を適用するとキツイってことですかね。ちなみにわたしは今日、診察代として1600円いくらかを取られたんですが、これは何のお値段だったんだろう。

わたしはもともとドライアイなので仕事では眼鏡着用、休みの日のみコンタクトにしているんですが、年々乱視がキツくなっているようで、今までの1dayだと矯正がきかずに眼鏡に比べるとやっぱり見づらいことが多かったんですよね。で、今まで2weekや1weekなんかの長期使用レンズならソフトでも乱視矯正出来たんですが、ついに1dayにも乱視矯正レンズが出来たとかで、今日は早速それを買ってみました。目薬を手放せないわたしとしては、1dayモイストも気になったんだけど、実際つけてみたら、矯正するとしないとでクリア度が違うんですよね〜。なのでとりあえず、潤いは捨てて、お試しで使ってみることに。目の負担の違いか、乱視矯正レンズは最長10時間くらいまでらしいので、その辺も、越えたらどの程度調子悪いのかも含め、キツイようなら次は潤い重視で。とりあえずエイト紺は乱視矯正用かな?最大3公演だからどんなもんでしょうか…そうそうその大阪はとりあえず、振り替えられたものの予定通り3日に2公演?見れるようなので嬉しい!というか人さまにおんぶにだっこなのでおそるおそる安心してますが(笑)。でも肝心の初回を外しているので頑張らなければ…どなたか初日をダブらせた方はいらっしゃいませんか?(ぼそ)…あとは休みか…(そこが問題)


眼科で疲れ果てたので、帰る前に一人お茶。アフタヌーンティールームのバナナケーキが好きで、行けば必ず頼んでしまいます。同じくフルーツティーも大好きで、いつも同じオーダーになってしまう…んですが今日はホットにしたもんね!(そんな違い) しかし昨日から下唇の裏に口内炎が出来ていて、思いのほかホットが沁みて若干後悔したのは内緒(笑)。いつもはアイスを頼むんですが、ホットにするとポットサービスだから、4杯も飲めて随分お得だということに初めて気付きました…(セコイ)次からはホットにしようっと(笑)

一人お茶と言いながら、本がないといまだ一人でお茶は出来ません。
今やっと「李歐」を読みにかかっているんですが、これ…「我が手に拳銃を」が好きだったわたし的に内容の改変っぷりがちょっと、ついていけない感じで何度も困惑しながら読んでいるんですが…これ、読まなきゃダメですか。良し悪しは別にして、やはり先に読んだ方の印象が強くなるのは仕方がないとは思うんですが、そうでなくとも「我が手に」のあの微妙〜な関係性が好きだったわたしとしては、「李歐」のちょっと、直接的すぎる(と感じる)展開に置いて行かれっぱなしです。それでもどう最後に繋がるのかは見てみたいので、頑張って読んでみたいかなと…「頑張って」読むとか言ってる時点でダメなんですけど。

ちなみにマイペースに最近の読書。

神の火/高村薫
予知夢/東野圭吾
我が手に拳銃を/高村薫
容疑者Xの献身/東野圭吾

面白いくらいに高村さんと東野さんを交互に読んでますなぁ(笑)
ちなみにずっと読みたいと思っていた「容疑者X」は直木賞を差し置いても面白かった!わたしはすごく好きな話です。唸りながら泣きました(笑)



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