A Will
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2006年04月28日(金) 一苦労。

当たり前なんだけど、悪い記憶ってあんまりない。

たくさん不満あったはずなのに。悲しい。


思い出すのも大変だよね。




猫を拾ったの。
わたしが見つけて、あの人が飼うって言ったの。

名前を「キキ」と「ゆず」って決めた。
理由は知らない。

響きが良いってそれだけだったと思う。


2匹は、なんだかものすごく仲が良くて、
それで、ゆずはとても良い子で懐こい子で、可愛かったけど、
キキはとても気位の高い猫で、ちっとも懐かないで、でも可愛かった。笑


あの人は、猫とあんまり仲良くなれない人だった。
猫みたいな人だったもん。

縄張り?とか色々あるんでしょう。きっと。
本気で喧嘩して、引っかかれて、機嫌悪くむすっとしてたことがある。

馬鹿じゃないかしら?って思って可笑しかった。


あの人の弟が、猫に好かれてて、
あの人の弟からじゃないと、キキはご飯を食べなかった。


そのくせ、あの人が死んだときに、とても元気がなかったのもキキだった。
痩せて、動かないで、あの人の居た場所で眠るようになった。

時々、びくりと起きては何もない虚空を見つめてた。


動物って霊感強いんだっけ?なんて話をしたの。




キキも死んじゃった。
って言っても後を追うように、とかじゃなくて、
もっと後に。だけど。

動かなかったよ。ずっと。
あの人の居た場所から。無理やりどかすとね、怒ったの。




好きだったんじゃない。
素直じゃない猫。

あの人と一緒に見つけた猫。


キキが死んじゃったら、今度はゆずが元気なくなって、
これは後を追うように、眠るみたいに死んじゃったの。








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