山の静けさが雨音に包まれたとき、僕らは頂上に到着。僕らがひとつだったら、もっと幸せだったのにね。それから、旅の宿で激しく川を打つ雨を眺めていた。君は雨音を子守唄代わりに、寝息を立てていた。僕は、その隣で君の寝顔をぼんやり眺めていた。それから僕らは、たわいもない話を続けて、古いお寺に行った。雨の古寺で、和菓子をほおばって、今年一番の思い出を噛み締めた。秋の虫の音が優しく響いたなぜか初夏の出来事。