テニミュ立海2思い出のアルバム
■四年と二ヶ月と十五日間の経過について
巷で話題騒然だった「べっさつ柳ノート」には
忘れもしないLast Day・・・二人はじめての対戦・・・
等のポエムが書き連ねられていることが判明しました。
涙で前がかすむほどきもいです。
「淀んだ時の水溜り」というフレーズなんか今にも盗んだバイクで走りだしそうなミドルティーン・エナジーが炸裂していて、そういえばこの子(貞治)も多感な十五歳だったなあと改めてそのセンシティヴさに脱帽しました。さすがピュアボーイズ。
また自作の再現VTR「Memories of Nobody 〜 博士と教授・最後の夏休み」も、会場を失笑の嵐で席巻する秀作に仕上がっており、立海大付属中・幸村精市キャプテンの体を張った演出と肩を並べていました。
出演は近所のテニスコートにいた小学生に依頼、本当は教授役にはぜひ女児をと希望していたようですが、もし念願叶っていたら今ごろ主演女優の親御さんに訴えられていたかもしれません。
また試合後も、疲れた体を引きずって不二のデータを取ろうとしては、可愛がっている後輩に「ちょっ‥‥」と一瞬言葉を失くすほど素でどんびきされたり、三年間つきあったチームメイトにいっそ不気味なものを見る目つきで見られたり、素晴らしいストーカーぶりを披露していました。
■追記・蓮二と健斗
さんざん書いたけどムラッ気役者の小野健斗。最高でした。
この子はもしかしたら、なにか特殊なすごい子なのかもしれない。
表情も抑揚も動きも反応もどちらかといえばおとなしいほうなのに、テンションの上がり下がりがダイレクトに伝わってくるのは何故なのでしょうか。
念力で人を殺せそう。恋する相手に生霊を飛ばせそう。まさにかまいたち。
風林火山のダンスが最高のぶん投げぶり。手足、邪魔なの?
蓮二ひがわり
◎いつもどおりフラットな台詞回しながら『蓮二ちょっとテンション高くない?なんかおかしくない?いやすげーいいけど、どうしちゃったの?大丈夫?ガッツポーズまでキメて‥‥』と休憩時間の喫煙所で物議を醸していた、期間中盤のある日。もしかしてどっかとちったとか?いや気付かなかったけど‥‥とか言っていたらカーテンコールで立海メンバーから「おたんじょうびおめでとう」。そっかーそういうわけかー。お誕生日だからね、気合が入っちゃったんだね。十八歳まじかわいい。
その後のF.G.K.S.でも思わずこぼれたような笑顔が見られて十八歳まじでかわいい。お誕生日がうれしいのはしあわせに育ったいいこの証です!こんなに大きくなったしね!そんな8月9日公演でした。
◎運良く座席のよかった楽前日の8月14日。この日の蓮二は一際熱かったです。特に試合後半は、汗が流れ滴り落ちていました。ボールがラケットにミートする瞬間の歯を食いしばった表情が忘れられません。近くで見られてよかった‥‥
真田の裏拳制裁を赤也がラケットで受け止めるあのシーン。赤也に庇われたと知った瞬間、顔がみるみる紅潮して耳まで真っ赤に。どんぐりおめめが泣きそうです。顔面芸人がここにも!その後もなかなか興奮が落ち着かず、赤也の試合を今にも泣きだしそうな表情で食い入るように見つめています。顔、まだ赤い。
その後、不二との試合に敗れた赤也が「俺を殴ってください!」と真田の前に飛び出すシーンでもむしろ殴られたような顔をして立ち上がる蓮二。このままのテンションで風林火山にいって大丈夫なのか?と思いましたが、その頃にはクールな参謀に戻っていました。お疲れ様です!!
■三期生卒業だって、という話
転校してきた子がまた転校していってしまうような、さみしいような残念なような気持ちです。
今だから言えることですが二期キャストには大変思い入れがあり、ある意味で操を立ててしまったような面もあったので、三期キャストにはようやく馴染みが湧いてきたところでした。
テニミュがもしこれからも続いていくのなら、こんな感じが当たり前になっていくのは仕方のないことだと思いますし、そのメンバーにしかない魅力を楽しんでいきたいです。
そして、二期〜三期を通じて待ったなしのMVD・ミスター不二周助こと相葉っちもついに卒業。『天才』不二という評価のシビアな役どころと、新青学を牽引するという、ふたつの大役を務め上げてくれました。
手塚ではないけれども「テニミュにとってのダンスとは何か」ということを築いたのも相葉くんだと思います。
テニミュはミュージカルなので本当のテニスは(舞台上では)しません。しかしミュージカルなので歌ったり踊ったりします。即ち踊ることはテニスをすること。不二のダンスは不二のテニス。それを、不二が誰より美しく緻密に踊ることで表現し発信したのがダンサーとしての相葉くんです。
それに相葉くんは、当の不二くんにとって、菊丸くらいの得難い友達になってくれたんじゃないかと私は思っています。
どこが変というのじゃないけどなんとなく、何かが少し違って浮いた奴である不二に、ごく普通に真っ当にまっすぐ向きあって一緒に考えたり喜びを分かち合ったりできる友達ができたというのは、なかなか悪くないことです。
2007年08月24日(金)