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◇◆◇ 2004年06月16日(水) ◆ |
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◆ 309072 ◇◆◇ |
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ヌクモリ
暖かい 風に 包まれて。
その中で 守られて その色を 焼き付けて その速さを 感じ取って その向きを 読み取って その流れに 身を任せて。
その 全てを この身体で 受け止めて。
今度は 新たな風を この手で 巻き起こして。
その風は ただ 1人にとって だけ 広くて 大きくて その 計り知れない 器に この身を 委ねてしまう。
この手は 風を 産み出せているのかな? この風は どう 感じられているのかな?
たとえば 冷えきった その身体を 暖める 力を... たとえば 冷めきった その感情を 温める 力を...
いまだ 届かぬ 我が手中に 与え給え。
壱言――――― 口笛を 遠く 永遠に 祈る様に 遠く 響かせるよ 言葉より 確かなものに ほら 届きそうな 気が してんだ。
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