ちちやす日記   こんげつぶんきのうあしたかこぶん


2003年03月05日(水) よもつひらさかの、ちびきのいわの
 あいかーらず理不尽な難題がてんこ盛りでげんなり。うがーうがー。通院する日なので、さっさとあきらめて「あした考えるわ」とかスカーレット・オハラの真似しつつ(ウソだけど)ソッコーで帰る。クリニックでは調子が良くなったと言い張り(コレは本当)、2週間分の処方箋をせしめる。毎週通わなくて済むよーになったなら、良いことであろう。面倒くさくないし、お金もかからぬ。薬局はなんだか混み合っていて、待たされてしまった。

 ただきちさんにメールして新宿で待ち合わせ。紀伊国屋書店の裏にあるプレイガイドで前売り券買っといてね、とお願いしたら休みだった。映画の日で一律1000円だから、前売り買うより安く見られるのだった。そのせいか、ロングランも終わりに近いというのに満員で、仕方なく最前列へ。スクリーンを見上げるようにして座り、キットカットをかじりウーロン茶を飲んで空腹を紛らわす。
 見にきたのは『黄泉がえり』。さほど好んでは邦画を見ないのだが、原作が好きなSF作家で、気になっていたので劇場で見たかった。評判にたがわぬ、ハートウォーミングでさわやかな印象を残す佳作。来てよかったねと語り合い、「すずや」で鮭茶漬けなど食べて帰る。

 予想はしていたものの、ちょっとしたエピソードごとにぼろぼろと涙がこぼれてしまって、ポケットティッシュを2パック消費。感動する場面はもちろん、お葬式のシーンでお経を聞いただけで。もう。反射としか言いようがない涙。
 亡くなったひとがもう一度あんなふうに、穏やかに笑って目の前に現れたなら。夢、ファンタジー、フィクションであるだけに、スクリーンで泣き笑い喜び涙する登場人物がうらやましいほどに切ないキモチになる。

 自然の摂理に反することは有り得ない、黄泉の国から呼びかえすことは神様にだってできない相談で、だから余計に物語は美しかった。


かこぶんきのうあした
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