ぶつ草



バンコク放浪記 その3

この日の朝は比較的ゆっくりとしたものになりました。
早い話が「早起きしてあちこち行こう」と言っていたのが寝坊しただけですが。

友達たっての希望で「ルンビニー公園」へ行くことに。
地図で見ても少し遠いのでトゥクトゥクに乗ろう!ということでおっちゃんをひっつかまえる。
「公園は午後2時にしか開かないからそれまでお寺に連れて行ってあげるよ」というおっちゃんにピンときた私。
無理矢理友人をおっちゃんから引き離して逃げるようにその場を去りました。
実は旅行本に載っていた典型的サギの手口だったからです。
友人に事情を説明して、とりあえずひたすら歩くことにしました。
やはり地図でも遠い距離だっただけに、歩けども歩けども公園らしきものが見えてきません。この日は快晴で、気温もぐんぐんあがり、歩いている足取りも時間が経つにつれて重く、フラフラに。
やっと着いた公園の看板によると、公園の解放時間は午前4時からでした。

・・・やっぱあのおっちゃん、嘘つきやった・・・

しばし公園でまったりした後、ホテルへと帰りながらのショッピングを。
伊勢丹のすぐそばで結構おっきな屋台があって、そこでは何かの魚の塩焼きらしきものが食べられるようだったので、そこで昼食をと思っていたのですが、どうやらそれは夕方からしかやっていないらしく、その場所は閑散としていました。
やばい!昼食べ損ねる!
とりあえず帰りながらどこか適当な屋台で何か買ってホテルで食べるか、という結論に至ったのですが、気温がぐんぐん上がって蒸し暑い中、私の思考回路は完全に停止、ただただ歩いているだけになりました。
結局なんとかホテルちかくの食堂に転がり込んでかなり遅い昼食。
ライスヌードルのチキン添えを食べたのですが、どうも味が感じられずに半分ほど残してしまいました。
覚えているのはやったらスプライトが甘かったことぐらい・・・

夕方からは二人とも一番楽しみにしていたタイ式マッサージ!
場所は2日目にニューハーフショーを見に行ったホテルの近くでした。

静かな奥の部屋に通されると、まず着替えるように言われます。
そこにはゆったりとした半袖のシャツとゆったりとしたパンツ。
着替えた後はまず、足を丹念に洗われます。それがまたくすぐったいのなんのって。
その後カーテンを引かれた少し薄暗い場所で左足から丹念にほぐされていきます。
別の場所からは明らかに日本人とわかる人が「うおおおおおっ」と吠えているのが聞こえます。
ちら、と横を見ると相方は熟睡していました。
幸せそうです。
ちなみに「気持ち良い」は「サバーイ」と言うそうです。
左足、右足、左腕、右腕とほぐされた後、小休止で暖かいお茶をいただきました。
その後は首と背中。
背中がね、すごいんです。プロレス技みたいにぐっと腕を固定されたかと思ったら思い切り振り回されまして。

ごきっ。

・・・なーんて鈍い音がしました。
先ほどの明らかに日本人なひとが吠えていた気持ちがわかります。
「うがっ」と声が出てしまいました。
でもね、やっぱりすごいんです。終わったあとは体がすっきりしていましたし、3日間酷使した足も軽かったんです。
あっという間の90分が過ぎたのですが、ここで一つ悔いが。

・・・チップ渡すの忘れてた・・・

いつまで経ってもこの習慣ってのには慣れません。
気がついたときには夕食でした。
この日は時間待ちの為に寄ったホテル近くの食堂でチキンサンドを。
デザートには屋台で焼きバナナを。
この焼きバナナ、どんな味かと思ったのですが意外と焼き芋みたいでした。焼き芋だけど、後味がバナナ、みたいな。
一方相方は100%オレンジジュースで屋台のおばちゃんともめていました。

少し早めに空港に行きましょうか、ということでチェックイン時間の少し早めに空港へ。
お世話してくれたガイドさんに別れを告げて空港内へ。
ここでちょっと問題が発生。
なんとっ。
VAT(免税手続き)のスタンプを押してもらうのを忘れてたんです。それはチェックイン前にやっておかないといけなかったみたいで。
空港職員さんとあーだこーだともめて(互いの英語が通じないので焦りました)、パスポートと航空券取り上げられて(これも焦った)、こんなの絶対ありえない!なパスポートチェック後の逆行。
いやー。
スリルありました(おいおい、そーゆー問題か?)。
なんとかスタンプももらって、パスポートも航空券も返してもらって、税金分を返してもらって。

そうして波乱含みの旅は幕を閉じたのでした。

あ。
帰りの飛行機はさすがにゲームはしませんでしたよ。

2002年02月08日(金)




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