たまの日々

2004年06月09日(水) 蜜月は遠く

ひとつのおもいつきが、
私の中でぐんぐん育ってきもちが離れない。
けれどまぶしすぎて目があわせられない。

とてもなつかしいこのかんじ。
まだセーラー服を着ていた頃の恋に似ている。
この思いが叶えばきらきらと輝く未来が、
とてつもなく幸せな時間だけが私を待っていると切実に思う気持ち。
そのくせ話し掛けることもできず、
ただ見つめるだけで美しい空想で胸をいっぱいにできた、
そんなあの頃のきもちに似ている。

もうすぐ29歳になろうとしている私が、
甘酸っぱいあこがれに似た気持ちで思うおもいつきは、
何とも情けない告白だったりする。
それは愛でも恋でもなくて、
だからこそ私は真剣だったりする。

「私とトモダチになってください」

この告白はかなりやっかいだ。
普通の人はこんな告白しない。
しょっちゅう会っていた頃だったらこんなこと思いつきもしなかった。
普通しなくてもお互いに友達だと思える関係はつくれるもので、
いちいちとりたてて確認しあうことでもないからだ。
第1「友達」という定義にあてはまる関係になりたいか?と考えると
ものすごく微妙だ。
友達、よりは仲間に近い。
でも仲間というくくりは大きすぎる気がする。
だからといって同志というわけでもない、
ツレという言葉もあてはまらない。
そんな自分にすらきちんと説明できないような、
複雑な関係をたとえば「トモダチ」と仮定して、
それを確認したい。ゆるぎないものにしたい。消してしまいたくない。
私が、わすれられてしまいそうで怖い。
なんてめめしいことを考えている。

べったりしたいわけじゃない、甘えたいわけでもない。
久しぶりに会った瞬間、ぴたりと同じカーブが曲がれる、
そのスリルがたまらないんだ。
ジェットコースターに乗って風を切るように、
その瞬間、私には何も怖いものがないんだ。
そういうことをとても大切にしたいんだ。

そういったら笑ってくれる?


 < 過去  INDEX  未来 >


たま [HOMEPAGE]

My追加